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更新日:2018年11月27日

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平成30年度海外派遣研修現地報告

事業目的

国際感覚の涵養や視野の拡大等、グローバルな人材を育成するとともに、海外都市における行政施策について多角的に調査・研究し、区政施策の立案・実施に役立てていくことを目的とし、職員を海外都市へ派遣する。

今年度は「誰もが住みやすいまち」をテーマに、福祉・文化・環境・教育・コミュニティ等様々な観点から区民と一緒に学ぶ。

派遣国、都市

オーストラリア、メルボルン

研修期間・現地派遣時期

事前・事後学習会

平成30年7月~平成31年2月(同行区民は8月から)

現地派遣

平成30年11月5日~12日(6泊8日)

派遣人員

職員5名(ほかに同行区民3名)で研修団を結団

行程表

平成30年度海外派遣研修行程表(PDF:95KB)

現地報告

1日目 11月5日(月曜日)

深夜、無事にメルボルンに到着しました。

2日目 11月6日(火曜日)

視察初日の天候は、時々晴れ間はあったものの、ほとんどは本降りの雨でした。メルボルンは初夏でしたが非常に肌寒い気候でした。

午前中は市内中心部にある聖パトリック大聖堂、フィッツロイガーデン、ビクトリア州立図書館などを訪問しました。環境・文化・生涯学習・歴史という視点で学ぶとともに、各施設での案内標記やバリアフリー状況等にも着目し見識を深めました。特に、1856年に設立されたオーストラリア最古のビクトリア州立図書館では、図書館機能にとどまらず、チェスボードの設置や無料の作品展の開催など、老若男女へ様々な学びの機会を提供しており、多くの人に開かれた図書館となっている印象を受けました。

写真:ビクトリア州立図書館にて

午後はビクトリア州の一年のメインイベントの一つ、メルボルンカップに足を運び、報道や運営形態という視点から視察をしました。この日はビクトリア州の祝日とされるほど盛大なイベントで、観戦に来られる人は男女問わずドレスアップをし、終始お祭りのような独特な雰囲気でした。一年に一度しかない機会に恵まれ貴重な体験となったとともに、国によってお祭りの形態が異なることに刺激を受けました。

写真:メルボルンカップにて

3日目 11月7日(水曜日)

メルボルン視察2日目は、天候にも恵まれ、前日より過ごしやすい一日となりました。

午前中はメルボルン市の担当者の方に、市庁舎とビジターハブという観光情報センターを案内していただきました。市庁舎内には、1910年から使用されている議場や市庁舎を訪れた方々の所縁の品があり、メルボルン市のこれまでの歴史を感じる事ができました。

写真:メルボルン市庁舎にて

ビジターハブでは、メルボルン市を訪れた方に観光案内を行う取組みであるシティーアンバサダープログラムについて、担当者の方から説明を受けました。ボランティアの募集や抱えている課題について質疑応答を行い、理解を深めました。

写真:ビジターハブにて

午後は、再開発エリアであるドックランドにあるライブラリーアットザドックを訪問しました。図書館としての役割だけではなく、地域コミュニティの拠点として果たす役割についても学びました。3Dプリンターを始めとする充実した設備や開放感のある建築デザイン等の特徴があり、非常に近代的な施設であるという印象を受けました。

写真:ライブラリーアットザドックにて

 

4日目 11月8日(木曜日)

午前中は、市街地から車で1時間ほどの、サンバリーヘイト小学校を訪問しました。エントランスでは、生徒の皆さんが温かく迎えてくれました。

どの教室でも生徒と教師の会話が活発で、インタラクティブな授業が行われていました。アジアの歴史を学ぶクラスでは、私たち研修団に日本文化についての質問がたくさん寄せられ、生徒の皆さんの純粋なまなざしが心に残りました。また、教室にはアボリジニの文化やジェンダー平等などを扱った生徒の作品が展示され、幼いうちから豊かな人間力の形成を大切にしていることがうかがえました。

写真:サンバリーヘイト小学校にて

午後は、ビクトリア州政府“DEPARTMENT OF PREMIER AND CABINET”のジェンダー平等部局を訪問しました。「ビクトリア州ジェンダー平等戦略」の内容を中心にプレゼンテーションが行われました。この戦略は、人々の意識や行動様式を変えることを大きな目的としています。女性の権利獲得のために多様な政策が実践されており、同じ自治体として、区政に活かせる部分も大きいと感じました。

写真:DEPARTMENT OF PREMIER AND CABINET

5日目 11月9日(金曜日)

行程5日目は一日を通して高齢者福祉について学びました。まず午前中は、ディメンシアオーストラリアを視察しました。ここでは、VR(バーチャルリアリティー)機器を使った認知症体験や、顔認証システムによる映像体験、タブレット端末で行う認知症の方へのプログラム等最新技術を紹介していただき、認知症高齢者の実情について理解を深めることができました。

写真:ディメンシアオーストラリアにて

午後はCOTA(高齢者評議会)を訪問し、高齢者の権利擁護問題や高齢者コミュニティについて説明を受けました。こちらでは「できることに目を向け、生きる意味を見つけることが大切である」という考えのもと高齢者支援に取り組んでおり、非常に感銘を受けました。

写真:COTAにて

6日目 11月10日(土曜日)

午前中はメルボルン博物館を訪問しました。メルボルン博物館は南半球最大の総合博物館であり、州内の花や動植物、化石、歴史、先住民アボリジニの文化などについての展示を通じて、幅広く学ぶことができました。

写真:メルボルン博物館にて

午後はフィリップ島へ移動して動物園を訪問した後、フェアリーペンギンを始めとした野生動物の保護に取り組んでいる団体の方々と交流を行いました。フェアリーペンギンの巣箱を作る活動を通じて団体の方々と交流する中で、環境保護の大切さを再認識しました。夜には、日中は沖に出ているフェアリーペンギンが巣に帰っていく様子を見学し、団体の方々の取組みによってフェアリーペンギンを始めとした野生動物の保護が実現できている事を目の当たりにしました。

写真:フィリップ島フェアリーペンギン巣箱作り

7日目 11月11日(日曜日)

最終日は市内視察でした。まず、市民の足であるトラムに乗ってクイーンビクトリアマーケットに行き、マーケットの活気や市民の休日の過ごし方を体感することができました。その後、市内の独創的な建物を歩いて見学しながらカールトン庭園に向かいました。こちらの庭園は街中に位置していながら野生動物も生息している緑豊かな閑静な庭園で、家族連れで寛ぐ方が多くいました。最後は南半球で一番高い展望タワーに登り、上空から視点を変えてメルボルンへの理解をより深めました。この日は一日2万歩以上の大移動となりました。

写真:メルボルン市内視察

8日目 11月12日(月曜日)

朝、全員元気に帰国しました。

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政策経営部人事課人材育成担当

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