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更新日:2018年2月14日

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平成29年度海外派遣研修現地報告

事業目的

国際感覚の育成や視野の拡大など、グローバルな人材を育成するとともに、海外都市における行政施策について多角的に調査・研究し、区政施策の立案・実施に役立てていくため、職員を海外都市へ派遣します。

今年度は障害をテーマに、障害者福祉やバリアフリー、マイノリティ施策を学びながら、2年後に迫った東京パラリンピックに向けた千代田区のさまざまな取り組みを区民と一緒に考えます。

派遣国、都市

ニュージーランド、ウェリントン・オークランド

研修期間・現地派遣時期

事前学習会

平成29年10月~平成30年1月(同行区民の合流は12月から)

現地派遣

平成30年1月29日~2月5日(7泊8日間)

派遣人員

職員3名(ほかに同行区民3名)で研修団を結団

現地報告

平成29年度 海外派遣研修行程表
月日 行程 宿泊

1日目

1月29日(月曜日)

午後7時30分:羽田空港国際線ターミナルビルに集合
午後10時5分:出国手続き後、空路にてオークランドへ(NZ92便)
(注釈) 1月30日現地到着から2月4日現地出発までは、現地時間を記載します。
機内泊

2日目

1月30日(火曜日)

12時40分:到着後、入国審査

午後3時:入国後、乗り継ぎウェリントンへ(NZ437便)

午後4時5分:到着後、ガイドと一緒にホテルへ

ウェリントン泊

3日目

1月31日(水曜日)

午前:保健省視察

午後:ウェリントン市内視察

ウェリントン泊

4日目

2月1日(木曜日)

午前:ワークブリッジ視察

午後:ニュージーランド国立博物館視察

ウェリントン泊

5日目

2月2日(金曜日)

午前:DEAF SPORTS NZ・スペシャルオリンピックNZなど予定

午後5時15分:空路、国内線にてオークランドへ(NZ446便)

午後6時20分:到着後、ホテルへ

オークランド市周辺泊

6日目

2月3日(土曜日)

午前:オークランドミュージアム視察

午後:フェリーターミナル・アオテアスクエアオークランドCBDなど視察(バリアフリー施設)

オークランド市周辺泊

7日目

2月4日(日曜日)

午前~午後:朝食後、各自市内視察へ(公共交通機関に体験乗車など)

(注釈) 荷物はホテルに保管して夕方にピックアップ。

午後11時5分:出国手続き後、空路にて羽田へ(NZ91便)

機内泊

8日目

2月5日(月曜日)

午前5時55分:到着後、入国審査

入国後解散

 

現地での様子

2日目(平成30年1月30日)

本日、無事にウェリントンに到着しました。

3日目(平成30年1月31日)

31日のウェリントンはくもり時々晴れの天気でした。視察初日の午前中は保健省を訪問し、3名の方からニュージーランドの障害者支援サービスについてのレクチャーを受けました。ニュージーランドの障害者への支援体制について、国、自治体、民間団体、それぞれの役割や障害者への合理的配慮をどう進めているかについての具体的な説明がありました。ニュージーランドでは「障害がある」という定義が日本より広く、また障害のある方々のニーズの評価に力を入れていました。国が実際のサービス提供に大きく関与しており、支援の必要な多くの方へ適切なサービスが行き渡るようにという考えを強く感じました。

写真:3日目 障害者支援サービスについてレクチャーを受けている様子

午後はウェリントン市内をガイド付きで見学。駅構内やマーケットの駐車場など公共施設内のバリアフリー設備を見て回り、色々な気づきがありました。

写真:3日目 市内の見学の様子

4日目(平成30年2月1日)

2月1日のウェリントンは台風の影響で時おり風雨の強まる荒天模様でした。
午前中はワークブリッジという障害のある方の職業的支援を行っている非営利団体を訪れました。ニュージーランドにおける障害者雇用に対するサービス提供の内容について理解を深めました。
障害者が就労を希望してから実際に就職をするまでの支援体制についてや、働くことに困難がある人たちにとって支援を受けることによってどういった仕事や生活の選択肢があるのか、さらには企業との連携体制や国や自治体との関わり方についての質疑応答をしました。ワークブリッジの障害者雇用に関する支援の役割や、新たなニーズへ対応するために、ワークブリッジが昨年から始めている障害のある大学生への就労支援について特に学びました。保健省と共通して、障害のある方々が行政とともに、障害者支援の体制作りに深く関わっていることが印象的でした。

写真:4日目 質疑応答の様子

午後は女性政策省への訪問がかないましたので、当初の予定を変更しました。
ニュージーランドの女性の経済的自立や幹部への登用、暴力被害削減、男女賃金格差解消に向けての取組についてヒアリングしました。
この省は職員数が約30名と少数精鋭でしたが、専門的知識を持つ分析官が調査研究を行い、学術的な視点で政策提言を行うことで実効性を高めている印象を持ちました。
また、国の省庁が取り組むことで民間企業や地方に広がっていくという考え方のもと、2016年には国の省庁で女性の幹部登用率45.3%を達成するなど大きな成果をあげており、公的機関における徹底した取組みの重要性について考えさせられました。

写真:4日目 集合写真

引き続き、市が運営しているスポーツ施設「アクアティックセンター」を訪れました。施設内には、障害を持った人でも利用できるように、障害者専用の更衣室やトイレが完備されていました。プール内には車いすの人が利用できるように、手すりや緩やかな勾配などが設けられており、日本のスポーツ施設ではあまり見ることができない設備にとても驚きました。他にも、施設内には市内の病院や特別学校から障害を持った人々が物理療法を受けられるような設備もあり、パラリンピックに向け様々なバリアフリー設備を学ぶことができました。

写真:アクアティックセンターで担当者から説明を聞く研修生

5日目(平成30年2月2日)

前日の雨も上がりウェリントンでの視察もこの日で最後です。
午前中から午後にかけてニュージーランド国立博物館にて国の地理、歴史、マオリの文化についての展示を見学しました。ニュージーランドは英語のほかマオリ語が公用語になっており、すべての案内表示が2つの言語で併記されています。19世紀以来、他の欧米諸国と比べて、比較的先住民族と移民が平等に異文化共生してきたというニュージーランドの歴史が垣間見れました。
夕方の飛行機でオークランドに移動し、残りの2日間はこの地での調査となります。

写真:5日目 博物館見学の様子

6日目(平成30年2月3日)

3日のオークランドは一時雨も降りましたが、時おり太陽も顔を出すといった変わりやすい天気でした。
午前中はニュージーランド最古の博物館であるオークランドミュージアムを訪れ、昨日に続いてマオリや南太平洋諸島の歴史コレクションや戦争に関する展示について説明がありました。さらには自然史的観点では、大陸から孤立していた影響で、様々な固有種がニュージーランドには存在していること、その保護のために国としても取り組んでいることがわかり、日本とは同じ島国ながらもその違いが興味深いものでした。

写真:6日目 博物館見学の様子

 

午後はオークランド郊外にある植物園に足を運び、バリアフリー設備の実態を障害者の視点で学びました。完全なバリアフリーの実現が難しい中、車いすNGマークによる配慮という情報のあり方について考えさせられました。

写真:6日目 植物園の様子

7日目(平成30年2月4日)

最終日は午前中からオークランド市内の鉄道やフェリーなど、公共施設内のバリアフリー設備の視察を行いました。写真にあるような日本よりも徹底された完全バリアフリーの車内やサイン、改札など、障害者が利用することが非日常ではない当たり前の光景であることが印象的でした。
今回の視察では、ニュージーランドの方々からのホスピタリティからも多くの気づきや学びを得ることができました。区ではあらためて研修団員による報告会の場を設ける予定です。

写真:7日目 市内鉄道の様子

写真:7日目 市内鉄道車内の様子

お問い合わせ

政策経営部人事課人材育成担当

〒102-8688 東京都千代田区九段南1-2-1

電話番号:03-5211-4151

ファクス:03-5214-4788

メールアドレス:jinji@city.chiyoda.lg.jp

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