ブックタイトル未来へつなぐバトン 千代田区戦争体験記録集

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概要

未来へつなぐバトン 千代田区戦争体験記録集

自分が生まれ育ったこの町で、かつて同じ時間を過ごした人々の話が聞きたくて、私はこの企画に参加した。彼らの体験談から見知った町名や建物の名前が出てくるたびに、その体験が現実味を帯びて私の目の前に広がっていった。戦時中、学生であった方から実際に戦地に行かれた方まで、幅広い年齢層の方々に私はお話を聞く機会を得る事ができて幸いであった。視点の異なる時代観には共通する点もあれば、相違する点もあり、とても勉強になる。何よりも、当時を表す言い古された言葉の中に、確かにあの時代を生きた個人を見る事ができた。インタビューを続けていく中で、私は彼らの青春を忘れてはならないと強く思った。安田律子やすだりつこ区内在住大学院2年生昨年度(平成26年)、千代田区主催の平和使節団で広島の地を訪れ、ヒロシマの過去を知り、自分の身近な場所、千代田区で起きたことについて学びたい、と思うようになった。そして、今年インタビュアーになった。戦争を体験された方々の戦争に対する思いはさまざま。普段の生活では聞けない貴重な体験談は悲惨な過去を物語っていた。お互いが助け合って生きてきたからこそ戦争を乗り越えられた。体験者の方々の話をそのように受け止めた。仲間を大切にしていこう、と改めて心に誓った。横山嶺州多よこやまねすた区内在住中学3年生188未来へつなぐバトン千代田区戦争体験記録集