ブックタイトル未来へつなぐバトン 千代田区戦争体験記録集

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概要

未来へつなぐバトン 千代田区戦争体験記録集

写真で見る戦争の記憶特集4 ?戦時下の暮らしあちこちに見える「戦争の影」商売もできず、食べるものも極端に不足し、情報も制限されている中で人々はどのようなモノに囲まれて暮らしていたのでしょうか。生活金属や皮革などは軍事利用を最優先としたため、一般に行き渡らなくなりました。そこで開発されたのが「代用品」の数々。湯たんぽの素材は陶製に代わり、ランプシェードは紙製に。また石油ではなく木炭で走る自動車も生まれました。戦後は不要になった鉄かぶとを煮炊きの鍋として使った例もあります。学び南方の植民地にいる児童向けの『初等学校日本語教本』や、図入りでていねいに解説された『救護実習指導書』などの教科書類や「愛国百人一首」にも軍事色がうかがえます。初等学校日本語教本(国立国会図書館所蔵)湯たんぽ救護実習指導書(国立国会図書館所蔵)ランプシェード愛国百人一首(昭和館提供)鉄かぶと(すべて千代田区教育委員会所蔵)防火空襲による被害を最小限で鎮めるため、町のいたるところに火たたきや防火用水槽が設置されました。しかし、昭和20 (1945)年2月25日の空襲は神田区を焼き、岩本町の個人宅にあった分銅を溶かすほどすさまじく、防火への備えもほとんど役に立ちませんでした。軍人会館に設置されていた防火用水槽溶けた分銅後方に見えるのは、木炭自動車(広瀬儀光さん提供)火たたき(すべて昭和館提供)未来へつなぐバトン千代田区戦争体験記録集24