トップページ > 区政 > 広報 > プレスリリース > 平成29年プレスリリース > 平成29年11月プレスリリース > 平成29年11月6日 日比谷カレッジ がんと医薬とノーベル賞
更新日:2017年11月6日
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抗がん剤の進歩により、「不治の病」というがんのイメージは近年ずいぶん変わりつつあります。しかしその反面、超高額な医療費といった、思わぬ問題も出てきました。2015年のノーベル生理学・医学賞は、アフリカ大陸で猛威をふるう「オンコセルカ症」(河川盲目症)から数億人以上の患者を救ったという、寄生虫の治療薬「イベルメクチン」の開発者、大村智博士に与えられました。
実用的な医薬品に関するノーベル賞は出難いとも言われ、医薬品開発に贈られる「ノーベル生理学・医学賞」は実に27年ぶりとなりました。期待された新薬が、数十年後に重大な副作用を持つものであることが発覚する「評価のゆらぎ」が、長年医薬品開発者に授与されなかった大きな要因となります。本講座では、現代の製薬企業の方針に関する諸問題や、薬価高騰問題、大村博士がノーベル賞を受賞した理由とその意義について、元医薬研究者の立場から読み解き、考えてきます。
佐藤 健太郎(サイエンスライター)
茨城県出身。東京理科大学、東京工業大学大学院(修士)卒業の後、国内の製薬企業で医薬品研究に携わる。そのかたわら、ウェブサイト「有機化学 美術館」を立ち上げ、化学に関する情報を発信してきた。2007年に退職、独立してサイエンスライターとなる。2009年より3年間、東京大学理学系研究科化学専攻にて特任助教(広報担当)に就任、東大の化学系の研究内容発信に携わった。現在は再びフリーの立場で、化学・医薬関連の記事・書籍執筆を行っている。2010年科学ジャーナリスト賞、2011年第1回化学コミュニケーション賞(個人)を受賞。著書に「医薬品クライシス」「炭素文明論」(いずれも新潮社)、「医薬品とノーベル賞―がん治療薬は受賞できるのか?」「ふしぎな国道」「世界史を変えた薬」(いずれも講談社)など。
11月27日(月曜日)午後7時~8時30分(午後6時30分開場)
日比谷図書文化館 地下1階 日比谷コンベンションホール(大ホール)
200名(事前申込順、定員に達し次第締切)
1,000円(千代田区民500円 住所が確認できるものをお持ちください。)
来館(1階受付)、電話番号(03-3502-3340)、Eメール(college@hibiyal.jp)いずれかにて、1.講座名、2.お名前(ふりがな)、3.電話番号をご連絡ください。
千代田区立図書館 広報室(電話番号:03-3502-3342<日比谷図書文化館>)
お問い合わせ
政策経営部広報広聴課報道担当
〒102-8688 東京都千代田区九段南1-2-1
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ファクス:03-3239-8604
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