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更新日:2009年6月5日

平成21年第2回千代田区議会定例会 招集挨拶

平成21年第2回区議会定例会の開会に当たり、私の区政運営における所信を申し上げます。

I はじめに

秋葉原無差別殺傷事件から1年

はじめに、昨年の6月8日、秋葉原の歩行者天国で発生した秋葉原無差別殺傷事件ですが、早1年が経過しようとしております。
この残虐で理不尽な犯行に、改めて強い憤りを覚えるとともに非常に残念な思いを抱かざるを得ません。
犠牲になられました7名の方々に、心よりご冥福をお祈り申し上げますとともに、ご遺族の皆様方に改めて謹んで哀悼の意を表します。また、負傷されました皆様には、心身共々のご回復を心より願うものであります。
私たちは、こうした事件が二度と起きない安全・安心な地域社会をつくっていかなければならないことを、さらに強く思うところであります。
この事件により、秋葉原はもとより社会が受けたダメージは計り知れません。秋葉原としては、こうした負のイメージをいち早く払拭し、これまで以上に、誰もが安心して買物ができ、まち歩きが楽しめる魅力あるまちにしていかなければなりません。
このため、昨年8月、町会や電気街をはじめとする地域の方々や事業者、行政関係者等からなる検討会を立ち上げ、まちの魅力や価値の向上に向けた公共空間の有効活用について、検討を重ねてまいりました。
その実現に向けては、地域を構成する様々な主体が一体となって取り組むことが重要であり、今年度は、防犯カメラの設置や清掃活動と連携した地域の見守り隊などの防犯活動、あるいは商品陳列や置き看板等のルールづくり、花壇の整備やプランターの設置管理等の環境美化活動など、できることから見える形で取り組みを進めてまいりたいと考えております。

地方が主役の時代

さて、今月1日、アメリカの大手自動車メーカーのゼネラル・モーターズ(GM)が、連邦破産法の申請を行い経営破綻しました。
20世紀は「車の世紀」と言われます。
シカゴから西海岸のサンタモニカを結ぶ大陸横断国道を若者がGMのスポーツカーで旅する60年代の人気テレビドラマ「ルート66」は、「車」を通じて、「アメリカン・ドリーム」と言われる自由・平等の理念の下で、人々に夢や希望など輝かしい未来の存在を暗示するものでした。このアメリカの繁栄の象徴がGMでもありました。
しかし、「車の世紀」にあっても、大量のガソリンを消費する大型車から燃費の良い小型車への転換、排気ガスによる環境への悪影響を懸念する大きな変化(グリーン革命)が芽生えつつありました。
GMは、こうした変化の芽を自ら摘み取り、変化を拒み、「古き良き時代」の考え方を維持し続け、今日の事態を招いたといえます。創業101年のGMの破綻は、私達の社会全体に、改めて時代の変化を読み取る力、変化を受け入れ、対応する必要性を教えたともいえます。
物事には、常に始まりがあり、成長、成熟を経て、衰退というサイクルがあります。
いち早く、時代の変化を的確に読み取り、そのことに合わせて自己改革を含めた改革を繰り返していくことが、企業や自治体などの持続的な繁栄を可能とするものだと思います。
こうした認識の上に立って、我が国の、国と地方のあり方を改めて見直す必要性があります。

日本社会の持続的な発展に向け、時代は「画一」から「多様」へ確実に変化しつつあります。多様な地域社会づくりが最も喫緊の課題であります。
中央集権型社会から地方分権型社会づくりについても、こうした潮流を踏まえて、様々な論議と制度改革が行われております。分権型社会づくりの本質は、真に多様な地域社会づくりであります。
地域社会を構成する住民と自治体が、その地域形成の歴史や地域の特質に着目し、その地域社会に相応しい形を創り出すことであります。
その実現のためには、外交や防衛などの一部の仕事を除いて、地域の課題は地域で自主的・主体的に解決できるよう、地方に、権限や財源などの諸権能を集中させることであります。この考え方を別の言い方で述べるなら「地方主権」とも言えると思います。
今までの分権改革は、国と地方との関係の見直し、国の地方への関与の縮小や、国の直轄事業の地方への移管、国の出先機関の整理統合、国と地方との権限や財源の移転など、既存の行政の枠組みの中での「分捕り合戦」のような印象を拭えません。
地方分権改革の舞台での論議が、国民や住民から見れば、「内輪の争い」という印象として捉えられているのではないでしょうか。
分権改革の目的は、多様な地域社会づくりであり、その姿がはっきりと見えるような内容になることが肝要であります。
そのためには、基礎的自治体に多様な地域社会づくりのための諸機能を付与し、自己決定、自己責任原則を明確にしていく必要があります。
今こうした変革を、住民は最も切望していることを、私は確信しています。千代田区政は、社会変化の芽を自ら摘み取らず、様々な改革を着実に推進してまいります。
それでは、区政を取り巻く諸課題について、申し上げます。

II 新型インフルエンザ対策について

まず、新型インフルエンザ対策について申し上げます。
新型インフルエンザ発生への警戒感は、近年急速に高まっていたところ、思いがけない場所と形で、現実の問題となりました。
本区では、発生直後の4月28日に健康危機管理対策本部を立ち上げ、緊急課題への対処方針を本部会議で決定してきました。会議はこれまでに7回を数えています。
当初、水際検疫主体で、流行地からの入国者には、10日間の健康観察を求めました。現実には、帰国者一人ひとりのフォローは各自治体の役割とされ、千代田区では帰国者と、それよりはるかに多い外国からの滞在者に連絡を取り、その数は2千人弱に及びました。
区内には多数の事業所、学校に加え、秋葉原、有楽町のような繁華街もあり、発達した交通網により毎日膨大な人の移動があります。また、代表的な国際ホテルも集まり、諸外国から我が国を訪れた人が多数滞在もします。
このことから、本区は、他の地域に比べ区民の感染危険度がはるかに高いといえるでしょう。千代田区の新型インフルエンザ対策は、このような地域性を踏まえ、関係者が密に連携しながら進めなくてはなりません。
これまで、全てのホテルでチェックイン時に宿泊者へ健康観察への協力を求めていただいたり、公立・私立を問わず区内の全ての学校から、インフルエンザの疑われる症例の報告をいただいたりしました。また、この時期に行われるイベント主催者にも感染防止に取り組んでいただきました。
こうした関係者の協力で早期発見に努めることが、区民一人ひとりの感染予防を支えることになります。加えて、安全・安心メールや区ホームページによる、迅速で正確な情報提供も、区民の冷静な判断の一助になったと考えます。
かつてのスペインかぜのように、今回の流行もある期間を置いて繰り返す可能性があります。その際に毒性を増すかもしれません。また、年来警戒を強めてきた鳥インフルエンザを忘れるわけにはいきません。
強い毒性を持ったウィルスの発生も視野に入れ、区民の皆様の安全・安心を確保するための危機管理体制を構築してまいります。

III 障害者福祉センターについて

次に、障害者福祉センターについて申し上げます。
平成18年度から、身体、知的、精神の障害のある方々が必要とする福祉サービスの一元化を図るなどの障害者自立支援法が施行されました。
身体、知的の障害者に対するサービスは、これまで富士見福祉会館で実施しておりましたが、精神障害を加えた3障害への福祉サービスの拡充を図るには、同会館の老朽化や狭隘による制約もありました。
そのため、御茶ノ水駅に近く、周辺には大きな医療機関が多く存在するなど好立地な場所に、新たな施設として、障害者福祉センターを整備することにいたしました。
また、センターの運営につきましては、指定管理者制度を導入する前提で選定した「運営事業予定者」に、設計段階から福祉施設整備等のノウハウを提供してもらい、区と共にセンターの整備に努めてまいりました。
現在、障害者福祉センターは工事も順調に進んでおり、10月の完成、引渡し後、来年1月の開設を予定しております。
身体、知的、精神の3障害の方々を対象にしたこのセンターは、障害者自立支援法の施行後に新たに開設する施設としてはおそらく全国的にも例が無いものです。
この障害者福祉センターを、様々な障害を抱えている方々が、地域で安心して自立した生活を営めるよう、一人ひとりのニーズに応じたサービスを提供する施設、というだけでなく、地域福祉の向上の発信拠点となるようにしていきたいと考えております。
なお、運営する指定管理者につきましては、障害者団体の関係者も入った「選定委員会」で候補者選定をお願いし、このたび、運営事業予定者を指定管理者候補者とする旨の報告を頂きました。区としてその結果を元に指定管理者を指定することとし、本定例会に議案として提出しております。

IV 麹町中学校の整備について

次に、麹町中学校の整備について申し上げます。
麹町中学校につきましては、校舎の老朽化に伴う教育環境の低下を解消し、さらには地域に開かれた学校づくりなどを実現するため、現在、改築整備に向けた作業を進めているところであります。
改築にあたっては、昨年5月、地域や保護者の方々など、様々な立場からのご参画をいただき、「麹町中学校施設整備検討協議会」を組織し、闊達なご議論をいただきながら、「改築整備基本構想・基本計画」をまとめました。
今般、その「基本構想・基本計画」に基づき、「共育(ともにはぐくむ)を実践する場」「地域に開かれた学校」「災害に強く安全性が高い防災拠点」等をコンセプトとした基本設計がまとまりました。
今後、着手する実施設計は、地球温暖化対策や費用対効果に一層配慮しながら進めてまいります。本年度中には実施設計を終えるとともに、新校舎建設工事に着手し、平成23年度末の竣工を目指し整備を進めてまいります。

V 地球温暖化対策について

次に、地球温暖化対策について申し上げます。
本日、6月5日は、環境の日であり、6月は環境月間となっています。
多くの方々に地球環境についての関心と理解を深めてもらい、積極的に環境保全に関する活動を行う意欲を高めるため、国や地方公共団体において、様々な行事が実施されます。

千代田区においては、環境ジャーナリストをお招きし、事業者の方々と「都心千代田・温暖化防止への挑戦」と題したシンポジウム、ヒートアイランド対策報告会、千代田区の小学生による環境ポスター展を開催いたします。また、昨年実施しておりました環境パネル展を発展させ、環境・リサイクル祭りと銘打ちまして、様々な環境ボランティア団体等と連携したイベントを開催いたします。
今後も発展を続ける千代田区は、何も対策を講じなければ、CO2の排出量は増加をたどり、後世へ、そのつけを回すことになります。そのような事態に陥らないようにするためにも、区民、事業者が、今、できることを行動に移すことが重要であり、その牽引役を基礎的自治体である区が担っていかなければなりません。

今年度から家庭用だけでなく事業所も対象に、太陽光発電システム、太陽熱温水器、高効率給湯器、電気自動車やプラグインハイブリッド車などの助成制度を開始いたしました。
このイベントの中で、実際の機器等の紹介をするとともに、取組事例をお示ししてまいります。
これをきっかけとして、区民、事業者の方の一層の環境への関心が高まり、太陽エネルギーなど新しいエネルギーを活用した機器や省エネ機器等の導入促進につながることを期待するところでございます。
かねてより、私は、地球温暖化対策にあたっては、足元からの取り組みが大切であると申し上げてまいりました。
特に、基礎的自治体においては、地球温暖化対策の取り組みを促進するため普及啓発が重要となってまいります。
引き続き、普及啓発に努めるとともに千代田区の状況に即した具体の対策を講じ、良好な地球環境を次世代に引き継いでまいります。

VI 江戸天下祭について

次に、江戸天下祭について申し上げます。
平成15年、江戸開府400年記念事業の中で、千代田区の新しい文化を創造するイベントとして開催され、特に山車・神輿の順行は江戸文化の粋を集めたものとして、多くの来場者に、江戸の文化と歴史が今日においても連綿と繋がっていることを認識してもらう貴重な機会となりました。
その後、平成16年9月の関係者を交えた検討会報告を受け、千代田区の文化芸術施策として位置づけ、あわせて区の観光資源の一つとして、隔年で開催し、これまでに3回の開催実績を残しております。
これまでの3回にわたる江戸天下祭の実施により、地域内はもとより、世代間を超えた広範な交流が芽生え、近年、希薄になりつつある地域コミュニティの再構築に寄与したものと考えております。
さらには、地方都市との交流を通じて、都心千代田が地方との共生によって、相互に支えあっていくことの重要性を新たに認識する機会になったことなど、一定の成果を得ることができたと捉えております。

一方、区民や関係者から開催頻度、場所、地域の負担などについてのご意見が寄せられていることも事実であります。また、先の第1回区議会定例会の中でも論議がなされたところであります。
こうした中、4月以降江戸天下祭に携わった関係者や地域の皆様方との意見交換を行うとともに、庁内で議論を重ねてまいりました。
その結果、今般の社会経済情勢が大変厳しいことを踏まえ、秋には様々な行事も予定されていることから、総合的に勘案し、本年秋に予定している江戸天下祭は、関係者のご理解を得たうえで中止とすべきと判断いたしました。

なお、今後の江戸天下祭のあり方については、区民をはじめ、これまでご参加いただいた地方都市の関係者や、さらには歴史・文化に造詣の深い専門家を交えた幅広い構成で、その方向性について早急に検討してまいります。

VII 議案

以上、区政運営の基本的な考え方や諸課題への取り組みにつきまして申し上げましたが、最後に議案について申し上げます。
条例関係などの諸議案等についてでありますが、

  • 条例の一部を改正するもの4件
  • 契約案件3件
  • 指定管理者の指定1件
  • 報告案件2件

の計10件であります。

なにとぞ、慎重ご審議の上、原案どおりご議決賜りますようお願い申し上げます。

以上をもちまして、平成21年第2回区議会定例会開会のご挨拶といたします。

平成21年6月5日 千代田区長 石川 雅己

※本文は口述筆記ではありませんので、表現その他が実際の発言とは若干異なることがあります。

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