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更新日:2012年6月6日

平成24年第2回千代田区議会定例会 招集挨拶

平成24年第2回区議会定例会の開会に当たり、私の区政運営における所信を申し上げます。

はじめに

地方自治体の役割の根底にあるのは、住民の安全・安心の確保であります。安全・安心は、地域に住み働き学ぶ、すべての人々が日々の生活を送るうえでの大前提となります。
その安全・安心を確保するための強固な基盤があってこそ、日常生活に必要な施策や生活を豊かにする文化やスポーツなどの施策が活きてくるものと考えます。
最も住民に近い自治体としての区市町村は、それぞれの置かれた地域特性を踏まえ、きめ細かな施策を展開することが肝要です。

千代田区は、他と比べて特異な自治体といわれる理由の一つが、昼夜間人口の極端な違いにあります。定住人口5万人に対し昼間の人口が85万人と約20倍近い差があります。加えて昼間人口の約1割が通学人口で、他に類例をみない地域であります。
昼夜間人口の差は、都市部にみられる特徴ですが、23区の平均においても約1.35倍であることをみれば、千代田区の差が如何に突出しているかがわかります。施策を展開するに当たっては、この特性を活かし、事業所や大学等との連携・協力を図っていくことも肝要であります。
その一例が、犯罪の抑止や不審者の早期発見に向けて、これまで29事業所、警察署・防犯協会と千代田区との安全安心ネットワーク協定を締結し、連携を強化してきたところであります。
このような区内全警察署・防犯協会が区と一体となって協定を結んでいる例は全国的にも珍しいものであります。
更に、町会や商店街が中心となって行っている「夜間の安全・安心パトロール」をはじめ、犯罪から子どもを守るために、地域やPTAとの連携のもと、子どもたちを見守る「ちよだまちかど見守り隊」活動を実施しております。
路上での歩きたばこやポイ捨てを禁止する「生活環境条例」も、まちの環境美化に大きく貢献するだけではなく、犯罪の発生抑止にもつながるものと考えます。
このように区民・事業者・行政が連携し多様な取り組みを進めることが、千代田区が23区の中でも特に安全・安心なまちとして位置づけられているものと認識しております。
また、昨年の3月11日の東日本大震災を機に、改めて安全・安心に向けた対策として、災害から区民の生命・財産・暮らしを守ることを区の喫緊の課題として現在進めております。

I 防災対策について

それでは、その防災対策について申し上げます。
千代田区では、この東日本大震災で浮き彫りになった課題等を踏まえ、区民からのご意見や区議会の皆様のご議論等もいただきながら、「千代田区地域防災計画」の見直しを進めてまいりました。そして、本年3月28日に千代田区防災会議を開催し、計画を改定いたしました。今回の改定は、東日本大震災後、他区に先駆け、千代田区が独自に取りうる対策について見直しを行い、今後の防災対策の方向性を示したものです。
具体的には、昼夜間人口の差が大きい千代田区の地域特性を踏まえ、これまでの「冬の午後6時」という単一の発災時間想定から、平日の昼間、休日、夜間といった3パターンの発災時間帯での対応を講じることとしました。また、多様な情報連絡手段の確保や帰宅困難者対策の見直しなど、東日本大震災で明らかになった課題への対応を強化することとしました。今後、多様な関係者と必要な防災協定を積極的に締結していくなど、施策の具体化を図ってまいります。

去る4月18日には、東京都が最新の知見に基づいた新たな震災の被害想定を公表しました。その内容によれば、千代田区においては、震度7を観測する地域はなく、津波・浸水による被害も想定されていません。しかしながら、震度6強の地域が拡大し、これに伴い建物被害や人的被害が増加するという想定結果が出ております。
一方、国の中央防災会議は、今夏に、専門調査機関である「防災対策推進検討会議」において、広域的な防災対策についての最終報告をとりまとめることとなっています。
これらを踏まえて、千代田区地域防災計画についても、本年3月の改定で示した防災対策の方向性を基本としつつ、国や東京都の対策や計画との整合を図りながら、さらなる見直しを進めてまいります。また、消防や警察、電気・ガス事業者等、各防災関係機関の最新の計画等を盛り込むほか、女性の視点を踏まえた防災対策を積極的に取り入れていきます。
最近では、従来から災害時の基本とされている「自助、共助、公助」に加え、「自助」と「共助」の間を埋めるものとして、近隣住民同士の助け合いの重要性が再認識されているということです。こうした考え方は、まさに千代田区災害対策基本条例の中で掲げている、区民、昼間区民、事業者等、すべての人々がともに助け合い・協力し合うという「協助」の理念に適うものです。引き続き、こうした理念に基づき、安全・安心のための仕組みづくりを全庁一体となって進めてまいります。

II 次世代育成支援施策について

次に、次世代育成支援施策について申し上げます。
今日のわが国の子どもと親を取り巻く状況は、まさに、「子どもを産み、育てにくい社会」になっています。この要因として、景気の低迷等による就職難や若年失業の増大など若者の社会的自立を難しくしている社会経済状況、晩婚化や結婚・出産そのものを望まない若者の増加、仕事と育児の両立が困難な職場のあり方、育児の負担感の大きさや育児の孤立感の増大などが指摘されています。
子どもを産み育てにくい社会の急速な進行は、社会や経済、地域の持続可能性を基盤から揺るがす事態をもたらしかねません。
こうした社会にあって、子どもと親の育ちを地域全体であたたかく支えるまちにしたいとの思いで、基礎的自治体である千代田区に何ができるかを考えて取り組んでまいりました。
その際、課題となるのが財源の確保であります。そのため、平成17年3月、「子育て施策の財源の確保に関する条例」を制定し、特別区民税徴収見込み額のおおむね1%の額を、子育て環境の整備・充実のための新規・拡充事業に充てることとしました。この結果、過去8年間で、新規・拡充事業だけで約33億円、累計では、実に124億円もの予算を次世代育成支援施策に投入してきました。
また、次世代育成支援は、家庭や学校だけで完結するものではありません。言葉を換えて言えば、すべての人々が、様々な違いや垣根を乗り越えて、お互いを理解し、そして尊重し合う「共生」の理念のもと、地域・家庭・学校・園が子どもを共に育て、自らも育つ「共育」の実現であります。
そのため、次世代育成部門と教育部門を統合し、0歳から18歳までの子どもに関わる施策を一元的に実施するための「子ども・教育部」を創設しました。

こうした中で、親の多様な働き方を受け止め、仕事と育児の両立支援策を最優先課題とし、平成14年から平成21年までの丸8年間、23区で唯一、保育園の待機児童ゼロを実現してきました。平成22・23年の2年間、予想をはるかに上回る乳幼児人口の増加により、残念ながら、保育園の待機児童が発生したところでありますが、本年4月には、3年ぶりに保育園の待機児童はゼロとなっております。なお、保育園卒園後の、主に小学校低学年の子どもを放課後にお預かりする学童クラブにつきましては、本年度も待機児童ゼロを継続しております。
また、平成14年4月には保育園と幼稚園の一元化園である本区独自の「こども園」を創設しました。こども園は、親の就労状況にかかわりなく、保育を必要とするすべての子どもが、等しく良質な幼児教育・保育を受けることができる就学前の子どものための施設であります。この取り組みが、国の認定こども園制度の創設に繋がったものであります。
さらに、区立で唯一の中等教育学校は、高等学校が義務教育化している今日、心身ともに急激に成長する6年間を、同じ教育理念と校風の安定した教育のもと、個性や資質に応じて、その長所を伸ばすよう指導していくものであり、公立学校の復権をめざすものであります。
こうした保育園の待機児童ゼロ、学童クラブの待機児童ゼロ、さらには高校生までの医療費無料化等の施策をトータルに実施している例は全国的に余りなく、千代田区の次世代育成支援施策に対する取り組み姿勢は、大いに評価されるべきものと自負しております。
今後とも、地域・家庭・学校・園が子どもをともに育て、自らも育つ「共育」の理念のもと、子どもたちが健やかに育ち学び、親も安心とゆとりをもって子育てを楽しむことのできる地域社会づくりに取り組んでまいります。

III 議案

最後に、今回ご提案いたしました諸議案等について申し上げます。
先ず、予算関係でありますが、

平成24年度千代田区一般会計補正予算第2号、1件であります。
次に、条例関係でありますが、

  • 新たに条例を制定するもの1件
  • 条例の一部を改正するもの5件の

計6件であります。

次に契約関係でありますが、

災害対策用備蓄物資の購入1件であります。

次に、報告関係でありますが、

  • 平成23年度千代田区一般会計予算の繰越明許費に係る歳出予算の繰越しについて1件
  • 損害賠償請求事件に関し専決処分により和解した件1件の、計2件であります

今回の付議案件は、合計10件であります。
なにとぞ、諸議案につきましては、慎重ご審議の上、原案どおりご議決賜りますようお願い申し上げまして、平成24年第2回区議会定例会開会のご挨拶といたします。

平成24年6月6日 千代田区長 石川 雅己

※本文は口述筆記ではありませんので、表現その他が実際の発言とは若干異なることがあります。

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政策経営部総務課総務係

〒102-8688 東京都千代田区九段南1-2-1

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ファクス:03-3239-8605

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