トップページ > 区政 > 広報 > プレスリリース > 令和3年プレスリリース > 令和3年9月プレスリリース > お子様や、そのご家庭での新型コロナウイルス感染防止へ 小児科医からのメッセージ配信を開始 家庭向けにインフォメーションも配布(令和3年9月8日配信)
更新日:2021年9月9日
ここから本文です。
このページは、上記日付によるプレスリリース(報道機関への情報提供)を掲載したものです。現在の事業等をお知らせする内容とは限りませんので、ご注意ください。
千代田区では、お子様やその家庭での新型コロナウイルスの感染を防ごうと、区内医師からのメッセージ第3弾として、本日9月8日から内科・小児科医の加賀 一兄医師からのメッセージ配信を開始しました。
お子様を持つご家庭には、学校を通してワクチン接種のメリットを説明するお知らせも配布しており、あわせて医師からの説明を行うことで、副反応などへの心配に答えるものとしています。
各コメントは下記「資料」をご覧ください。
加賀 一兄(かが かずえ)医師
加賀医院(神田神保町1-35)院長、内科・小児科医、区内保育園・幼稚園等園医
神田神保町で約60年続く、保育園医の仕事から往診までこなされる地域の方に愛されている町のお医者様です。
加賀 一兄医師からのメッセージ 全文
今まではお父様・お母様が、会社やいろいろな所で感染し、それがお子様にうつるパターンでした。
しかし、この8月に入ってから、区内の保育園の中で何人かの新型コロナ感染症の患者さんが発生しています。そうなると、今度は、そのお子様が家に帰った時にお父様やお母様にうつす可能性があります。それを防ぐためにも、まだワクチンの接種をしてないお父様やお母様には接種をしていただきたいと思います。千代田区の30代40代の方の接種率は、全国平均と比べるとだいぶ高いのですが、まだまだ1回目が5割6割、2回目接種した人が3割から4割ぐらいです。ぜひとも、接種をお願いしたいと思います。
コロナは今年いっぱいは続くと思いますが、私は区民全員の80%くらいのワクチン接種が可能であれば、ある程度はコロナを制圧できると考えています。
また、各製薬会社も新しいコロナの薬を開発しており、今年中にそうしたお薬ができる可能性があります。しかしそれまでは、やはりワクチンが一番大切な予防法です。
高齢者のコロナ感染は圧倒的に少なくなっていますが、今いちばん問題なのは12歳からのコロナワクチンの接種です。いろいろな報道で副作用の話が出ていて、お父様・お母様で悩んでいらっしゃる方がいらっしゃいまして、我々も相談を受けます。
その時には「もう学校が始まりますので、なるべく早くワクチンを打つように」とお話しております。実際、8月に入り、当医院でも中学生・高校生の方がだいぶいらっしゃってワクチン接種をしております。その子たちが学校に行くようになれば、学校でクラスターになった時に、おそらく感染をしないと思います。いろいろな情報がありますが、ワクチンを信じて、ぜひ、子どもたちに早く打たせてあげてください。
報道でいろいろな方がワクチン接種は危ないと言うのですが、実際に私が打った範囲内では皆さん時々お熱が少し出たり、腕が痛くなるくらいで、ほとんど副作用というものは経験しておりません。実際に12歳で打った方でも、全国的にもそんなに酷いアナフィラキシーは出ていないようです。余談ですが、うちの孫に2人の女の子がいるのですが、12歳と13歳の子も2回接種してもなんともなく元気に過ごしております。
一方、小さいお子様はまだ接種ができませんので、そうしたお子様がいる方はお父様・お母様が接種を早めにしていただけると、子どもに感染させるリスクも少なくなります。繰り返しになりますが、まだ接種が済んでいない方が半分ぐらいいらっしゃいますから、ぜひ、かかりつけ医、または集団接種会場で予約ができますので打っていただきたいと思います。
そうすればかならずコロナは制圧できると信じておりますし、皆様も接種をする気持ちを切り替えて、自分たちが接種すれば人にうつさない、人からうつらないというようなことを考えていただいて、これから我々と一緒に、千代田区の区民の方たちが安心安全のまちで過ごせるようにしていっていただきたいと思います。
千代田区の住民の内、いま5万8,870人がワクチン接種の対象者です。これには12歳以下の人は入りません。入れると約6万7千人いらっしゃるんですが、これは夜の人口ですね。昼間の千代田区の人口というのは約80万人超えていらっしゃいます。そういう方たちがいろいろな所でワクチンを打てないで困っている。われわれも産業医もやっていますので会社からいろいろと相談を受けます。
優先的に千代田区民の方への接種の目途がある程度ついたら、千代田区に通っていらっしゃる会社の方たちや商売をしておられる方たちも千代田区でも余剰のワクチンがあったら接種をしてあげられないものかと、我々は考えております。いくら区民が全部ワクチンを打っていてもコロナを他区から持ってきますのでそうしたらまたこちらで感染する可能性があるからです。
また、どうしても1割2割はいろいろな理由でワクチンを打たない、打てないというご家庭もあります。しかし、8割以上がワクチンを接種すれば、ある程度、コロナは制覇することができると思います。参考までに私が10年ぐらい前に「麻疹ゼロ大作戦」というのを保健所と一緒にやりました。子どもたちは1歳と年長さんで2回のMRワクチンという麻疹風疹のワクチンをやるようになってから日本全国で麻疹の患者さんは発生していません。
このようにワクチンというのは、必ず効果が期待できます。今はワクチンを信じ、ぜひ皆さん、打っていただきたいと思います。
子どものコロナ感染事例について、私は2例経験しております。
私は毎日、朝、「今日どう?○○ちゃんきょう元気?」とお電話して聞いています。
酸素濃度測定器とかそういうものは子どもなので、与えられていませんから熱があるかどうか、食欲はあるかどうか、機嫌はどうか、咳がどうかということを毎日、1週間電話して聞いております。でも、とても元気で子どもたちの場合は風邪と一緒です。ですから、コロナは来年、2類から5類になって、インフルエンザと同じような扱いになるかもしれません。ただし、今は新しいことなのでまだまだわからないことがたくさんあります。子どもというのは重症化することは少ないですから、毎日ちゃんと定期的に経過観察をするということで、お薬はせきが出たら簡単なせき止めを出す程度お熱があるときはアセトアミノフェンを使って経過を見ており、みんな元気に回復しました。重症化については、そんなに心配はいりませんが、なかには重症化する子もいるというような報告も聞いていますので、それはかかりつけ医にちゃんと相談して定期的に経過観察をすることが必要だと思います。
あとは保育園でいわゆるクラスターとまではいきませんけど保育園内の感染というのも、これからおそらく学校とか保育園でも大分増えてくると思いますから、それにしっかり対応していきたいと思います。また、そうならないようにするためには、やはりワクチンしかないのでお父様・お母様にもしっかりワクチンの接種をしていただければと思います。保育園の子どもたちはワクチンを打てませんのでね。そのへんはご両親がかからないようなことで、つまりワクチン接種をすることがいちばん大切だと思います。
千代田区は頑張っていただいているので、1割2割の方は打てないいろいろな理由があると思いますが、8割になるにはあと30パーセントです。これを10月までに終えたい。そうすれば千代田区は安心安全なまちになると思っています。いろいろ頑張っていきます。
お問い合わせ
政策経営部広報広聴課報道担当
〒102-8688 東京都千代田区九段南1-2-1
電話番号:03-5211-4172
ファクス:03-3239-8604
メールアドレス:chiyoda@city.chiyoda.tokyo.jp
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください