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更新日:2021年8月18日

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8月18日(水曜日)、産婦人科医師からのメッセージ配信を開始 ワクチン接種をためらっている妊婦の方へ(令和3年8月18日配信)

このページは、上記日付によるプレスリリース(報道機関への情報提供)を掲載したものです。現在の事業等をお知らせする内容とは限りませんので、ご注意ください。

千代田区では、若い世代に感染拡大の現状を身近に感じてもらう取り組みの第2弾として、7月の水野 泰孝医師に続き、本日8月18日から、産婦人科医の宋 美玄医師からワクチン接種を迷っている妊婦の方へのメッセージ配信を開始しました。

今月11日には、アメリカCDC(疾病対策センター)からエビデンス付きで「妊婦への接種に関し、安全性への懸念は見られない」との見解も発表されており、区では医師からのより分かりやすい言葉で、接種を迷っている妊婦の方へのメッセージを伝えることにしたものです。

発信内容

  1. ワクチン接種を迷っている妊婦さんへ
  2. 根拠のないデマについて
  3. 若い世代の皆さまへ

各コメントは下記「資料」をご覧ください。

画像:宋美玄(そんみひょん)医師のメッセージを伝える動画のサムネイル
「妊婦の方の接種の心配は、まず無用です」と宋医師

発信者情報

  • 宋 美玄(そんみひょん)医師
  • 丸の内の森レディースクリニック(丸の内1-5-1 新丸の内ビルディング9階)院長
  • 産婦人科医・医学博士・FMF認定超音波医

区では本メッセージとともに、接種を希望する方へ8月・9月の接種の予約枠の増枠や託児サービスの他、8月23日からは若い女性や小さいお子さんを持つ女性に人気のある「リラックマ」のオリジナルファイルを一部の接種会場で配布するなど、接種啓発を行います。

資料

宋 美玄医師からのメッセージ 全文

1.ワクチン接種を迷っている妊婦さんへ

このコロナのワクチンは、まだ開発されて新しいというイメージが強く、長期的な不安も含めて「打っても大丈夫か」という声をよく聞きます。

しかし、デルタ株が猛威を振るっている今にあっては、コロナにかかることに比べたら、ワクチンの副反応のリスクはだいぶ少ないのではと思います。

例えば、コロナに感染してしまうと40度の熱が1週間以上続いたり、妊婦さんは多少重症化しやすいということもあります。また、何といっても残念なのが、妊婦さんがコロナに感染した場合、診てくれる医療機関、入院させてくれる医療機関が一般の方に比べると、さらに限られてしまうという現状があります。

身体的な面でも、入院しづらいという社会的な面を考えても、やはりワクチン接種でコロナの感染を防ぐメリットの方が大きいです。特に妊婦さんは自分だけでなく、赤ちゃんと2人分の命ですので、ぜひ打たれた方が良いと思います。

コロナワクチンの赤ちゃんへの影響もいろいろ心配かと思うのですが、基本的に打ったワクチンの成分が胎盤を通って赤ちゃんに移行することは、まず考えられません。ワクチンを打ったことで、赤ちゃんに先天的な異常が起こるようなことに関しては、まず心配は無用だと考えます。

副反応で熱が出た場合、赤ちゃんは熱を逃がしたりできませんが、そうした時、妊婦さんはアセトアミノフェンという解熱鎮痛剤を飲んでも大丈夫です。そうしたもので対応していただければ、メリット・デメリットを天秤にかけるとすれば、やはり打たれた方が良いと思います。

2.根拠のないデマについて

実はいろいろなワクチンでも「打つと不妊になるよ」というデマがあります。

例えば子宮頸がんのワクチンの時なども「不妊になるよ」「これは国が女の子たちに子どもを産ませないようにする陰謀だ」みたいなことがありました。

そんな陰謀論さえもあったりしたので、私はこの(コロナワクチンの)話を聞いた時に、「またまた、もう、何のオリジナリティもないデマやな」と思ってしまったのですが、意外と心配されている方が多いので、ここは明確に否定をしておきたいと思います。

実際にワクチンを打った後に妊娠して診察に来られた方も、私の患者さんだけでもたくさんいますし、実際に治験の後に妊娠した方も、すでにたくさんいらっしゃいます。コロナワクチンを打ったから不妊になるということは、完全なデマと言って差し支えないと思います。

一方で、コロナに感染した後に男性の精子が減ってしまい、なかなか戻らないなどのことが文献で出ています。個人的に私の知り合いで精子が減ったまま戻らないという方も実際にいますので、比べれば絶対にコロナにかかる方が不妊に対してのリスクがあると思います。

デマを信じるよりも、コロナへの感染をワクチンで防いだ方が、将来お子さんを授かりたい方にとっては良いのではないかと思います。

3.若い世代の皆さまへ

去年からもう2年近くも、コロナのせいでいろいろなことを我慢されている方が多いかと思います。

若い方から見ると、重症化するのは年輩の人たちで、「自分たちはかかってもそんなに大したことはないだろう」と思っていらっしゃる方も多いと思います。しかし、若い方でも40度の熱が何日も続いたり、酸素飽和度が下がるくらい息が苦しくなったり、それこそ精子が減ったり、味がわからなくなったり、後遺症でなかなか運動もうまくできないような方もたくさんいらっしゃいます。やはりかからないに越したことはありません。

我々、医療従事者から見ると、出口はもうほぼワクチンしかない状態です。ですから、順番の問題もあるかと思いますが、若い方も打てるようになったら、ぜひ接種を受けていただきたいと思います。

【備考】

米CDC(疾病対策センター)の発表の他に、厚生労働省から以下の見解が示されています。

妊娠中、授乳中、妊娠を計画中の方も、ワクチンを接種することができます。mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンが妊娠、胎児、母乳、生殖器に悪影響を及ぼすという報告はありません。

お問い合わせ

政策経営部広報広聴課報道担当

〒102-8688 東京都千代田区九段南1-2-1

電話番号:03-5211-4172

ファクス:03-3239-8604

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