更新日:2026年3月5日
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千代田区内には、千鳥ヶ淵のほかにもさくらの名所がたくさんありますが、多くは樹齢約70年が経過します。
千鳥ヶ淵周辺(千鳥ヶ淵緑道・千鳥ヶ淵公園)と江戸城外濠の土手筋(真田濠・五番町堤塘地・五番町児童遊園・新見附濠・牛込濠)の区管理木において、外観調査を毎年行っています。継続的に経過観察を行っていますが、樹齢・自然環境・気候変動などさまざまな要因はありますが、年々弱ってきています。
コスカシバは、サクラ、ウメ、モモなどのバラ科の樹木に被害を与えるチョウ目スカシバガ科の害虫で、特に幼虫が樹皮下で形成層を食害し、樹勢を衰退させたり枯死させたりします。
対策としてフェロモン防除剤をさくらの幹に設置し、オスの誘導を妨害(交信かく乱)します。

(画像提供:樹木医・和田 博幸さん)


(フェロモン防除剤)
樹木の健康状態や衰退度、倒木などの危険度を樹木医が診断し、適切な管理や回復のための計画を立案することを目的とした調査です。千代田区では毎年実施しており、4段階に評価を分けて診断します。
| 評価のランク | さくらの生育状態 |
|---|---|
| 評価1:良好 | 生育障害はわずかに見られるものの、影響は軽微である 将来的に見て、このままの状態でも大きな支障はないと考えられるもの。 |
| 評価2:やや不良 | 生育障害は認められるが、大きな影響は与えていないもの。 現状では大きな問題は見られないが、近い将来には問題は顕在化する可能性があるもの。 |
| 評価3:不良 | 明らかな生育障害が認められ、直ちに樹勢回復のための再生対策を要するもの。 (例)
|
| 評価4:著しく不良 |
すでに生育障害の影響が顕著であり、伐採の対象となり、更新捕植が必要なもの
|
薬液樹幹注入は、ケムシ類やクビアカツヤカミキリなどの樹木害虫を防除するために、さくらの幹に薬剤を注入し、殺虫効果を高めます。
(注意1) モンクロシャチホコは桜などの葉を食べ、大量に発生すると葉を食べつくされる被害がありますが、人間には無害です。
(注意2) クビアカツヤカミキリは特定外来生物です。その他の特定外来生物は「特定外来生物」のページをご覧ください。

(画像提供:埼玉県環境科学国際センター)

(画像提供:樹木医・和田 博幸さん)
樹勢回復のために、自然の回復力を助長して治療を行っています。被害を受けている部位に治癒資材を張り付け、適度な湿度と気密性を有する環境を作ります。その部分にアリ等の小動物を侵入させ、被害部位周辺のカルスの発達と併せて、不定根を発生、発達させ、これと樹木の被害部分の形成層等と接着、融合させ、治癒を図っています。

(藁を撒いて治療を行っている状況)

(被害部位周辺にカルスが形成している状況)
千鳥ヶ淵緑道では、さくらの時期以外でも皆様に楽しんで頂けるように四季折々の草花を植えています。
ぜひ、足を運んでみてください。


お問い合わせ
環境まちづくり部道路公園課管理係
〒102-8688 東京都千代田区九段南1-2-1
電話番号:03-5211-4239
ファクス:03-3221-3410
メールアドレス:dourokouen@city.chiyoda.lg.jp
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