更新日:2024年12月25日
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外濠は、流入水が少なく、水が滞留しやすい「閉鎖性水域」という特性を有しており、1.濠水の水温が25℃を超え、2.窒素・リンが豊富な水質状況となり、3.濠水の滞留時間が5日を超えると、アオコが大量発生する恐れがあります。
こうした中、東京都は、「未来の東京戦略」において、外濠浄化プロジェクトを位置づけ、歴史的財産である外濠の水質改善を進め、都心で働く人々に癒しの場を提供するとともに、品格ある景観を形成していくこととしました。2022年5月に東京都から公表された「外濠浄化に向けた基本計画」では、2030年代半ばに施設整備を完了し、外濠の水辺再生により、魅力あるまちづくりを展開することとしています。
詳しくは【東京都】外濠の水辺再生(外部サイトへリンク)をご覧ください。
この外濠浄化プロジェクトの暫定的な水質改善対策として、令和3年度から水質改善処理剤の散布・汚濁拡散防止フェンス設置などの夏季のアオコ対策を実施しています。
当区は、令和4年度から暫定的な水質改善対策を東京都から引き継ぎ、協議・連携しながら実施しています。
散布している水質改善処理剤は、天然鉱物を加工したもので、アオコを吸着して沈めます。処理剤を散布すると一時的に水面が青く見えますが、しばらくするとアオコとともに沈んで透明感が出ます。
散布前
散布直後
散布1日後
外濠の歴史的価値や維持管理の大切さを伝え、水質改善対策について理解を深めてもらうために、船の上から外濠をご覧いただく見学会を令和6年10月19日(土曜日)に開催しました。
見学会は市ヶ谷濠と外濠公園総合グラウンドで実施し、小学生から大人まで23名が参加しました。
【乗船見学】ボートに乗って水質改善対策の取組を見学したり、顕微鏡でアオコの観察をしました。
【水質実験】外濠の水と荒川上流の水を使い、水のきれいさ、生きものの住みやすさなどを調査しました。実際の水質対策で使っている水質改善処理剤を用いた実験では、アオコに見立てた水がきれいになっていく様子を観察しました。
外濠の歴史や現状などについて次世代への関心を高めるため、令和4年度より東京都都市整備局主催で子ども向け勉強会を開催しています。千代田区は毎年、水質実験の時間を担当しています。
令和6年度は、6月28日(金曜日)に千代田区立富士見小学校で勉強会を開催しました。
当日は雨天のため現地見学は中止となり、代わりに生きもの観察を実施しました。
【外濠の歴史や環境】クイズを交えながら、外濠の歴史やなぜ汚れているかなどについて学習しました。
【外濠の生きもの】外濠に生息しているさまざまな水辺の生きものを、実際に観察しながら学びました。
【水質実験】外濠の水の入ったペットボトルに暫定対策で使用している水質改善処理剤をいれて、アオコが沈殿する様子を観察しました。
(補足) 外濠の水を緑に着色したもの
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環境まちづくり部環境政策課公害指導係
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