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更新日:2016年3月3日
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一般に「検便」と呼ばれている腸内細菌検査が、どのように行われているかをご紹介します。
検査をするシャーレ
シャーレをふらん器に入れる様子
皆さんから提出された便を、シャーレという容器に入った寒天培地に塗ります。この培地の中には特定の菌が増殖しやすくなるための栄養分がたくさん入っています。
上記の写真は、サルモネラ、チフス菌、パラチフスA菌、赤痢菌の検査用の培地と腸管出血性大腸菌O157用の培地です。
採便管のふたについている耳かき状のさじで便を培地に塗った後、約36℃に設定したふらん器に1晩入れて、菌を増殖させます(培養)。
黒いコロニーが典型的なサルモネラ
黒いコロニーがサルモネラが疑われる菌
ふらん器から取り出した培地の表面には、便の中にある菌が増殖してできた菌の集まり、コロニーというものが生えています。たくさんのコロニーの中から、サルモネラなどの疑いがあるコロニーを選び、次の段階となる1次性状培地にエーゼ(先端に針のついた器具)を用いて菌を移植します。約36℃のふらん器で1晩培養します。
サルモネラによる培地の変化
チフス菌による培地の変化
パラチフスA菌による培地の変化
O157による培地の変化
赤痢菌による培地の変化
上記の写真のように、ふらん器から出した1次性状培地は、植えられた菌により培地の色などが様々に変化しています。各写真の左側の培地では、赤色からの色の変化や中にガスが発生しているか、右側の培地では紫色からの色の変化などから判定します。その結果、サルモネラなどと疑われた菌を、次の段階となる2次性状培地に移植し、培養します。また、併行して血清凝集反応や遺伝子の検査も行います。
サルモネラによる反応(検査4日目以降)
赤痢菌による反応(検査4日目以降)
2次性状培地には様々なものがあり、培養時間も1晩程度から数日間までと様々です。上記の写真のように、疑われる菌の種類により培地を選んで検査し、培地の色の変化などにより判定します。
これらすべての検査の判定結果から、便の中にサルモネラなどの菌がいるかどうか(「陰性」または「陽性」)や、「陽性」の場合はその菌の種類を決定します。
検便の申し込みや問い合わせについては、検便の受付のページをご覧ください。お問い合わせ
千代田保健所生活衛生課試験検査係
〒102-0073 東京都千代田区九段北1-2-14
電話番号:03-5211-8165
ファクス:03-3262-1160
メールアドレス:seikatsueisei@city.chiyoda.lg.jp
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