更新日:2025年6月30日
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平成26年、約70年ぶりにデング熱の国内感染がありました。また、現在、中南米を中心にチクングニア熱・ジカ熱が流行しています。これらの感染症を媒介する蚊であるヒトスジシマカを減らすことと、ヒトスジシマカに刺されないようにすることで感染リスクを下げることができます。そのためにヒトスジシマカの生態を知り、対策をとる必要があります。
また、平成27年から区内の公園でヒトスジシマカの生息調査を行い、捕獲したヒトスジシマカ(メス)のデングウイルス、チクングニアウイルスの保有状況の検査を行っています。平成28年からは加えてジカウイルスの保有状況の検査も行っています。
(注釈)媒介とは、感染症の原因となる病原体を運ぶ生物などが、人から人へ感染を広げることです。
夜間に家の中に入って来る蚊は、イエカ類がほとんどです。イエカ類はデング熱・チクングニア熱・ジカ熱を媒介しません。
ヒトスジシマカ(写真提供:国立感染症研究所)
アカイエカ(写真提供:国立感染症研究所)
蚊の対策を行う場合は、成虫の防除より幼虫(ボウフラ)が発生する溜まり水を除去する発生源対策が最も有効です。雨水が溜まった容器は逆さにし、雨水が溜まる空き缶などを捨てましょう。
ボウフラの発生源:ブルーシートのたるみ・空き缶・空きペットボトルなど
蚊は卵から幼虫(ボウフラ)~サナギ(オニボウフラ)を経て、成虫になるのに1週間程度かかります。1週間に1回は溜まり水を捨てるようにしましょう。
ボウフラ:おしりに呼吸管があるので逆さに浮いて呼吸します。
ボウフラ
サナギ(オニボウフラ)
デングウイルスが感染しておこる急性の熱性感染症で、発熱、頭痛、筋肉痛や節々の痛み、皮膚の発疹が主な症状です。また、潜伏期間は通常3~7日(最大期間2~14日)です。治療薬は特になく、点滴などの対症療法により多くは治癒します。しかし、稀に重症化する例があります。
チクングニアウイルスが感染しておこる急性の熱性感染症で、症状はデング熱に類似しています。また、潜伏期間は通常3~7日(最大期間2~12日)です。治療薬は特になく、点滴などの対症療法により多くは治癒します。しかし、関節の痛みが数週間から数か月持続する場合があります。
ジカウイルスが感染しておこる急性の熱性感染症で、症状はデング熱に類似していますがデング熱より軽症です。しかし、流行地では、妊婦がジカウイルスに感染すると胎児もジカウイルスに感染し、小頭症など脳の発達に障害が出る事例が発生しています。潜伏期間は通常2~7日(最大期間2~12日)です。治療薬は特になく、点滴などの対症療法により多くは治癒します。また、胎児に小頭症等の先天性障害を来すことがあることから、妊婦の方の流行地への渡航はできる限り避けてください。
ヒトスジシマカは主に日中、屋外で活動する蚊です。公園などで遊ぶ際には以下のことに気を付けましょう。
(注意)虫よけ剤の持続時間に注意しましょう。
小さなお子さんには、虫よけ剤を吸い込まないように、ローションタイプを手で塗ってあげましょう。
スプレータイプの場合は大人がいったん自分の手にスプレーしたものを塗ってあげましょう。
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お問い合わせ
(デング熱・ジカ熱の健康相談について)
千代田保健所健康推進課感染症対策係
〒102-0073東京都千代田区九段北1-2-14
電話番号:03-5211-8173
ファクス:03-5211-8192
メールアドレス:kenkousuishin@city.chiyoda.lg.jp
(蚊の発生源対策について)
千代田保健所生活衛生課環境衛生係
〒102-0073東京都千代田区九段南1-6-17 千代田会館8階
電話番号:03-5211-8166
ファクス:03-5211-8193
メールアドレス:kankyoueisei@city.chiyoda.lg.jp
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