更新日：2025年4月1日

グリーンストック作戦とは

区内全域の省エネルギー化を促進するためには、膨大な数の既存建物（ストック）を省エネルギー化（グリーン化）する必要があります。
そのために、建物の省エネ診断を推進し、設備改修・運用改善による省エネ化を支援するグリーンストック作戦を区内全域で展開しています。

また、設備改修には、区の助成制度（省エネルギー改修等助成制度）を活用することにより、費用面からも支援をします。

実施内容

グリーンストック作戦では、次の5つの取り組みを実施しています。

1.省エネルギー診断

• 東京都が行っている無料の省エネルギー診断受診の支援
• 診断書による改修・運用改善の提案

2.助成制度

• 省エネルギー改修等助成制度などにより、省エネ化対策を支援

3.効果検証

• 助成を受けた建物に対し、エネルギー消費の変化について報告を求める効果検証を実施

4.運用改善支援

• 省エネ診断に基づく運用改善策や事業所に合った省エネ対策により、ビルの省エネ化を支援
• ビルオーナーとテナント事業者が協働で行う運用改善策の検討
• チューニングによる運用改善の実施支援

5.情報公開

• ニュースレターによる情報発信
• 省エネルギー診断済・改修済建物へのラベリングの交付を通じたグリーンストック差別化の促進

千代田区地球温暖化対策条例

千代田区は、令和3年10月に本条例を改正し、基本理念として2050年までにCO2排出量を実質ゼロとすることを掲げています。

さらに、今後10年の取り組みが極めて重要であることから、2030年度までの取り組みをまとめた「千代田区地球温暖化対策地域推進計画2021」を策定し、2030年までに2013年度比42.3％のCO2排出量を削減することを定めています。

仮に、対策を行わない場合、2030年の排出量（BAU排出量）は288万トンと推測しています。

この水準から2013年比42.3％を達成するには、約106万トンのCO2削減が必要になります。

千代田区の全排出量の約79％は業務部門による排出で、家庭部門や産業部門からの排出は比較的少なく、業務部門の建築物に対する対策が特に重要となっています。