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更新日:2018年11月1日
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虐待は、「育児に疲れた」「イライラする」「協力者がいない」など身近な悩みがきっかけとなることが多く、どこの親や家庭に起こっても不思議なことではありません。虐待に至る親のほとんどは、子どもを愛しながらも虐待行為に及んでしまうのです。
虐待は、周囲の支援がないとエスカレートしていくことが多く見られます。「親が育児に悩んでいる」「いつも子どもの泣き声が聞こえる」「叩かれているようだ」など心配な親子を見かけたら、ぜひご連絡ください。あなたのご連絡が、子どもを守り家族への支援の第一歩になります。虐待は、家族だけでなく、地域や社会全体で考えていく問題です。
平成30年度児童虐待防止ポスター
児童虐待とは、子どもが本来守られるべき大人(親など)からの虐待行為により、心や体が傷ついたり健やかな成長を損なう行為すべてをいいます。「子どもがどう感じたか」「子どもが苦痛に感じているか」などの視点で判断します。
虐待の種類 |
内容 |
虐待の例 |
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身体的虐待 |
暴力を振るう、生命に危険を及ぼす |
|
ネグレクト |
衣食住の世話をせずに放置する、病気なのに医者に診せない |
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心理的虐待 |
ひどい言葉で子どもを傷つける、極端に無視をする |
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性的虐待 |
児童にわいせつな行為をすること・させること |
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児童虐待は、身体だけでなく、子どもの発達や人格の形成に深刻な影響を与えます。
暴力によって死に至ったり、脳挫傷や腹腔内出血により致命的な負傷になったりする場合があります。
他にも疲れやすさや頭痛、腹痛などの症状がみられることもあります。
安定した愛情や生活が与えられず、「自分はダメな子だ」と自尊感情が育たず無気力になることがあります。人に拒否されるのを極端に恐れ、我慢しすぎる子もいます。また、つらい体験を自分の体験から切り離し、自己を守ろうとすることで、忘れっぽくなることがあります。
人との接し方を学ぶ機会が少なく暴力で問題を解決することを学ぶと、周囲に攻撃的・衝動的な行動をとることがあります。感情の表現やコントロール力が育ちにくく、時には自傷行為をすることがあります。また、不登校や非行、家庭内暴力や援助交際へつながることもあります。
社会生活や人間関係に支障をまねき、暴力や薬物乱用などの反社会的な行為や引きこもりなど、様々な影響を生じることがあります。。
日本は平成6年に「児童の権利に関する条約」に批准しています。
子どもは自己の権利を主張することは困難です。周囲の大人が虐待に気づき、早期対応につなげていくことが、子どもの権利擁護になります。「子どもの最善の利益とは何か」を意識して行動することが大切です。
虐待は家庭の中で起きることが多く、不自然なキズ痣や泣き声を見たり聞いたりしても、虐待との確信を持てないことがほとんどです。
など、心配なことがあるときはご連絡ください。児童虐待の疑いがある場合でも構いません。ご連絡は、匿名でも構いません。
また、児童虐待防止法に基づき、連絡元は守秘義務で堅く守られ相手に知られることはありません。
「虐待かも知れない」「心配だ」という周囲の気づきから、児童虐待は発見されます。ご協力お願いします。
相談先 |
受付時間 |
電話番号 |
---|---|---|
東京都児童相談センター |
365日 24時間 |
全国共通 189(いちはやく) |
警察 |
365日 24時間 |
110 |
千代田区立児童・家庭支援センター |
365日 24時間 |
03-3256-8150 |
連絡を受けた警察や東京都・千代田区などが、お子さんの安全を確認し、ご家族に状況をお聞きします。虐待に至ったご事情に合わせて、福祉・母子保健・教育などの分野が連携してご家族に支援していきます。
お問い合わせ
教育委員会事務局 子ども部 児童・家庭支援センター 子ども家庭相談係
〒101-0048 神田司町2-16 神田さくら館6階
電話番号:03-5298-2424
直通電話:03-3256-8150
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