トップページ > 区政 > 広報 > プレスリリース > 令和4年プレスリリース > 令和4年7月プレスリリース > 日比谷図書文化館特別展 学年誌100年と玉井 力三 ―描かれた昭和の子ども―(令和4年7月22日配信)
更新日:2022年7月22日
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このページは、上記日付によるプレスリリース(報道機関への情報提供)を掲載したものです。現在の事業等をお知らせする内容とは限りませんので、ご注意ください。
「小学一年生」(1964年11月号)と玉井 力三による表紙原画
日比谷図書文化館では、2022年9月16日(金曜日)から特別展「学年誌100年と玉井 力三―描かれた昭和の子ども―」を開催します。
日本独自の出版文化である児童雑誌「学年誌」。1922(大正11)年に初めて学年別学習雑誌として「小学五年生」と「小学六年生」が創刊されました。
その発行部数が最も多かった1950年代から70年代にかけて、表紙画を手がけたのが、洋画家・玉井 力三です。
玉井は流行や世相を反映した姿の男の子と女の子が笑顔で表紙を飾るスタイルの完成形を築きました。
描かれた子どもたちの生き生きとした表情や時代の象徴に彩られた表紙全体からは、あの頃の日本の活力を感じ取ることができます。
本展では、玉井 力三の表紙画を中心に、学年誌の100年を追いかけます。
出版文化を担ってきたここ千代田区で、児童雑誌というメディアを通じて、子どもたちを取り巻いてきた文化の追体験をお楽しみください。
1922(大正11)年、初めて学年別学習雑誌として「小学五年生」「小学六年生」が創刊され、小学館が創業しました。
学年別学習雑誌「学年誌」は他の国にはない、日本独自の出版文化です。
「学年誌」とは何であるのか、誕生からの100年をどのように歩んできたのか、そして現在の私たちの文化にどのようにつながっているのかを、象徴的なビジュアルである表紙から振り返ります。
また競合各社の学年誌や歴史的資料も併せて展示します。
1950年代から70年代にかけて表紙画を手がけた洋画家、玉井 力三。学年誌の表紙画を最も多くの雑誌で、最も数多く描き続け、その数は1,500点にもなります。
表紙の素材として描かれた絵でありながら、中村 不折に師事した正確なデッサンとリアルな描写力で、一枚の絵画作品としても味わえる独特の魅力を放ちます。
油彩、カンヴァス、16.1センチメートル×22.7センチメートル 1970年代
学年誌に毎号付いてくる付録。これを楽しみに買い求めた子どもたちも多いと思います。
時代とともにどのような付録が子どもたちに楽しまれていたのでしょうか。付録から児童文化の変遷を見ていきます。
小学館にアーカイブされている過去の全付録から、選りすぐりの付録を実際に組み立ててご紹介します。
組み立て付録「光る太陽のとう」(1970年)
玉井 力三(たまい・りきぞう)
1908年新潟県柿崎村(現・上越市柿崎区)生まれ。1928年から「太平洋画会」で中村 不折に師事。同会講師を経て、満州国新京美術院助教授。戦後は洋画家として「示現会」に所属。人物画を得意とし、小学館などの学習雑誌で25年にわたって表紙画を描き続けた。
講師:野上 暁(児童文学・文化評論家)
日時:10月22日(土曜日)午後2時~3時30分(開場:午後1時30分)
広報画像をご用意しています。ご希望の場合には広報担当までご連絡ください。
千代田区立日比谷図書文化館
お問い合わせ
政策経営部広報広聴課報道担当
〒102-8688 東京都千代田区九段南1-2-1
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