トップページ > 区政 > 広報 > プレスリリース > 令和7年プレスリリース > 令和7年2月プレスリリース > 千代田区立日比谷図書文化館特別展「バラ図譜」刊行200年「宮廷画家ルドゥーテとバラの物語」世界中のバラを描いたボタニカル・アートの金字塔「バラ図譜」170点と肉筆画2点を含めた172点一挙公開!(令和7年2月25日配信)
更新日:2025年2月25日
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日比谷図書文化館では、令和7年4月12日(土曜日)から特別展「宮廷画家ルドゥーテとバラの物語」を開催します。
本特別展では、「花の画家」、「バラの画家」として有名なベルギー出身の植物画家であるピエール・ジョセフ・ルドゥーテの人生をたどりながら、ジョゼフィーヌが蒐集したオールド・ローズの数々が美しく咲き誇る姿を見ることができる「バラ図譜」や貴重な肉筆画も併せて紹介します。
「ロサ・サンティフォリア」
ルドゥーテ「バラ図譜」(1817-24)
「ロサ・スルフレア」
ルドゥーテ「バラ図譜」(1817-24)
植物学者レリティエとの出会いをきっかけにボタニカル・アーティストの道を歩み始めたルドゥーテは、レリティエの推薦でルイ16世王妃マリー・アントワネットの博物蒐集室付画家と任命されました。フランス革命後、ルドゥーテのパトロンとなったのは、ナポレオン皇妃ジョセフィーヌでした。「近代バラの母」と呼ばれるほどバラ栽培に熱心だったジョゼフィーヌは、世界中から集めたバラをルドゥーテに描かせました。その結果誕生したのが、ルドゥーテの代表傑作とされる「バラ図譜」です。
ナポレオン皇妃ジョゼフィーヌが宮殿・マルメゾン城に集めた世界中からのバラを描いた「バラ図譜」はボタニカル・アートの金字塔とされます。「バラ図譜」は、1817年から1824年にかけて30分冊の初版がパリのフィルマン・ディドーにより刊行されました。点刻彫版法を用いてバラの絵169点とバラの花輪の口絵、計170点が描かれ、植物学者クロード=アントワーヌ・トリーによる概説が添えられていました。「バラ図譜」は現存しない当時のバラを知る貴重な記録ともなっています。本展では、「バラ図譜」の絵170点を一挙公開し、肉筆画2点を加え、全172点をお見せします。
ルイ16世王妃マリー・アントワネット、ナポレオン皇妃ジョゼフィーヌから後援を受けたルドゥーテは、「バラ図譜」刊行後、王立植物園付属自然史博物館の専任植物画家に任命され、ますます名声を得ます。王侯貴族や著名人も、ルドゥーテを招いて公開授業や個人教授を望むようになりました。上流の貴婦人達からは絶対な人気を集め、「パリ中のすべての女性がルドゥーテの生徒か信奉者だ」といわれたほどでした。ルドゥーテに熱狂した当時の貴族達はたくさんの美術品を集め、部屋の壁面に収集した多数の美術品を飾り、社交の場として使用しました。本展では、当時の展示手法に因み、一部の壁面を多数の作品で飾りました。18世紀フランス貴族のサロンに訪問したような、時を超えた優雅な体験をしてみませんか。
参加費 1,500円
千代田区立日比谷図書文化館 施設事務室 広報・営業部門
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