更新日：2024年6月5日

官製談合防止法違反により職員を懲戒処分（令和6年6月5日配信）

このページは、上記日付によるプレスリリース（報道機関への情報提供）を掲載したものです。現在の事業等をお知らせする内容とは限りませんので、ご注意ください。

千代田区長は、本日、地方公務員法に基づき、職員の懲戒処分を行いましたので、下記のとおり公表します。

1 被処分者

	所属部署	職層名	年齢	処分内容
事故者A	政策経営部	参事	56歳	停職2月
事故者B	政策経営部	副参事	55歳	停職3月

なお、区が事実関係を調査した結果、上記被処分者のほか、既に退職した元職員2名についても、懲戒処分相当の行為が明らかとなりました。退職後は地方公務員法が適用されないため懲戒処分を行うことはできませんが、同2名については、区として下記のとおりの処分相当であったと判断し、同2名にこれを伝達したところ、同2名からは処分相当額の給与の自主返納を行いたい旨の申し出がありました。

	処分相当内容
事故者C	停職5日相当
事故者D	停職1月相当

2 事故の概要

（1）事故者A

令和2年8月3日（月曜日）に執行予定であった「神保町ひまわり館給湯器交換工事」の制限付き一般競争入札に関し、同年7月20日（月曜日）、当時、政策経営部行政管理担当部長であった事故者Aは、区議会事務局長であった職員X（退職者）の求めに応じ、その職務に反して、同Xに対し、同入札の参加業者名を教示した。

（2）事故者B

令和2年5月20日（水曜日）に執行予定であった「区立お茶の水小学校・幼稚園改築空調設備工事」及び「区立お茶の水小学校・幼稚園改築給排水衛生設備工事」の制限付き一般競争入札に関し、同年4月10日（金曜日）、当時、政策経営部契約課長であった事故者Bは、区議会事務局長であった職員X（退職者）の求めに応じ、その職務に反して、同Xに対し、同入札の参加業者数等を教示した。

また、令和2年6月23日（火曜日）に執行予定であった「区立一番町児童館給排水設備他改修工事」の制限付き一般競争入札に関し、同年6月12日（金曜日）、同Bは、同Xの求めに応じ、その職務に反して、同Xに対し、同入札の参加業者名を教示した。

さらに、令和2年7月30日（木曜日）に執行予定であった「富士見あんず館給湯器交換工事」の制限付き一般競争入札に関し、同年7月13日（月曜日）、同Bは、同Xの求めに応じ、その職務に反して、同Xに対し、同入札の参加業者名を教示した。

（3）事故者C

令和2年5月20日（水曜日）に執行予定であった「区立お茶の水小学校・幼稚園改築空調設備工事」の制限付き一般競争入札に関し、同年3月31日（火曜日）、当時、政策経営部契約課契約係長であった事故者Cは、政策経営部行政管理担当部長であった職員X（退職者）の指示に応じ、その職務に反して、同Xに対し、同入札の最低制限価格を推知させる情報を教示した。

（4）事故者D

令和3年6月8日（火曜日）に執行予定であった「区立番町小学校ボイラー改修工事」の制限付き一般競争入札に関し、同年5月26日（水曜日）、当時、政策経営部長であった事故者Dは、区議会議員Y（退職者）の求めに応じ、その職務に反して、同Yに対し、同入札の参加業者名を教示した。

3 処分年月日

令和6年6月5日

4 その他

令和6年1月24日（水曜日）に官製談合防止法違反の容疑で逮捕され、同年2月14日（水曜日）に同容疑で再逮捕された職員X（退職者）については、現在公判係属中であり、今後、司法の判断を踏まえ厳正に対処してまいります。

5 樋口 高顕千代田区長コメント

一連の不祥事案により、区民の皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけしましたこと、また、区政に対する信頼を損ねる結果を招いたこと、深くお詫びいたします。

現在、弁護士等からなる第三者機関のご意見を受けながら、事件発生に至った原因を分析するとともに、その分析を踏まえた再発防止の検討を進めております。

今後も引き続き、区民の皆様からの信頼回復に向け全力を尽くしてまいります。

お問い合わせ

政策経営部人事課
電話番号：03-5211-4149