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更新日:2026年1月5日

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他人事じゃない からだと歯のハナシ

  1. 歯周病ってどんな病気
  2. 歯周病の症状とは
  3. 歯周病の原因
  4. 歯周病の治療
  5. 歯周病の予防(歯ブラシ編)

1. 歯周病ってどんな病気

歯周病とは、細菌の感染によって起こる歯周組織(歯の周りの組織)の病気です。細菌が歯肉に炎症を起こす歯肉炎、更に進行して歯を支えている骨を溶かしていき、歯がぐらついたり抜け落ちたりする歯周炎を合わせて歯周病といいます。

歯周病はむし歯と並んで歯を失う歯科二大疾患の一つです。成人の約2人に1人が中等度(歯周ポケット4ミリメートル以上)の歯周病にかかっており、高齢になるにつれ割合が大きくなっています(注釈)。もしかすると、あなたもすでに歯周病にかかっているかもしれません。

このコラムでは、歯周病をはじめとしたからだと歯にまつわる情報を発信していきます。

(注釈) 令和4年歯科疾患実態調査調べ

2. 歯周病の症状とは

歯周病の症状である歯肉炎、歯周炎はそれぞれどういった状態なのでしょうか。

歯肉炎は、歯ぐきに炎症が起きた状態で、歯ぐきの赤みや腫れ、出血が起こりやすくなります。初期段階では目立った自覚症状がないため、気づかないことや、症状に気づいても放置してしまうことがあります。

症状が更に進むと歯周炎と呼ばれるようになります。

歯周炎は、進行度合いに応じて軽度・中等度・重度に分類されます。軽度の状態は、歯肉炎で炎症がひどくなった状態の歯周組織に細菌が侵入し、歯を支える歯槽骨や歯根膜が破壊され始めます。歯ぐきの腫れや歯磨きの時に出血することがあります。

中等度になると炎症がさらに拡大し、歯槽骨が半分くらいまで溶け、歯がぐらつき始めます。また、歯ぐきが後退して歯が長くなったように見えます。

重度になると歯槽骨が半分以上溶けてしまいます。歯はぐらぐらになってしまい、食べ物がしっかり噛めません。歯ぐきが真っ赤に腫れ、膿が出る、口臭が強くなるといった症状もあります。

気になる症状があった方は必ず歯科医療機関で見てもらいましょう。

3. 歯周病の原因

歯周病の直接的な原因は歯垢(プラーク)です。歯垢は細菌の塊で1ミリグラムに約1億個以上の細菌が存在するといわれており、細菌の毒素により歯ぐきが腫れたり、出血したりします。症状が進行していくと歯周ポケットが深くなり、細菌にとって繁殖しやすい、酸素が少ない環境になります。

歯垢の中の細菌などは唾液に含まれるカルシウムやリン酸と結合して、歯石という物質として歯の表面に付着します。歯石の表面はザラザラしているため、さらに歯垢が付きやすくなり、歯周病が進行しやすくなります。

金属やプラスチック製のかぶせものやつめものと歯の間に段差や隙間があると歯垢が付着しやすくなり、歯周病を進行させる原因の1つです。また、喫煙、糖尿病、ストレスや睡眠不足、口呼吸、歯ぎしり、不規則な食生活も歯周病を悪化させる要因です。

歯周病の原因は、日々の生活の中にあります。まずは、ご自身の習慣を見つめ直すことから始めてみましょう。

4. 歯周病の治療

歯周病の治療内容は重症度によって異なります。悪化すればするほど治療が難しく、治癒するまでに時間もかかります。症状や歯科医療機関によって治療方法は異なるため、代表的な方法をご紹介します。

歯肉炎は歯石除去や歯科衛生士等によるブラッシング指導・毎日の歯磨きで改善・治癒が見込まれます。

軽度の歯周炎になると歯の見える部分(歯冠部)を処置する「スケーリング」と見えない部分(歯根部)を処置する「ルートプレーニング」を行います。「スケーリング」は専用の器具で歯周ポケットに溜まったプラークを徹底的に取り除く処置で、「ルートプレーニング」は歯石を除去して歯根面をツルツルにし、プラーク・歯石が再付着しにくい状態にする処置です。この2つを合わせてSRPといいます。SRPと毎日の歯磨きの徹底で、症状しだいでは数週間で回復することもあります。

中等度の歯周炎では、歯周ポケットが深い等の理由によりSRPだけでは改善が見込めない場合は歯茎を切開する歯周外科処置を行うこともあります。

重度の歯周炎では中等度までの治療に加え、溶けた歯槽骨を再生させる骨再生治療が必要になることもあります。また、歯を残すことのリスクが高い場合や残せる見込みがない場合等には抜歯をすることがあります。

治療は専門的な技術と設備を備えた歯科医療機関でのみ適切に行えます。治療を先延ばしにすると、歯の喪失や全身への悪影響といったリスクが高まるだけでなく、重度になるほど治療は複雑化し、回復にも長い時間がかかります。症状に合わせた専門治療を早期に受けることが、歯と歯ぐきの健康を守る最も確実な方法です。

5. 歯周病の予防(歯ブラシ編)

歯周病は予防が肝心です。そのため毎日の丁寧な歯磨きを行い、定期的に歯科医療機関で健診を受けましょう。歯磨きは「歯ブラシ」と「磨き方」が大切です。

歯ブラシを選ぶポイントは「毛が付いている部分(ヘッド)の大きさ」、「毛のかたさ」、「持ち手の形状」です。

ヘッドの大きさはふつうか小さいものが良いです。大きいと一気に磨くことができますが、歯の隅々まで毛先を当てることが難しく、磨き残しが多くなってしまいます。ふつうか小さいヘッドは歯と歯の小さな隙間のように汚れがたまりやすいところもきれいにすることができます。ただし、ご高齢の方など歯ブラシを細かく動かすことが苦手な方は、ヘッドが大きいものを選びましょう。

毛はプラークを落とせるようにある程度の硬さが必要です。迷ったらまずはふつうの硬さを試してみましょう。硬めの歯ブラシは汚れを落とす効果が高く、歯のぬめりなども取り除けるため、磨いたあとがすっきりしますが、歯茎を損傷したり歯の表面を削ったりしてしまうリスクがあるため注意が必要です。やわらかめのブラシは歯ぐきが腫れている方や出血しやすい方におすすめですが、汚れを落とす効果が低いため丁寧に時間をかけて磨く必要あります。

歯ブラシの持ち方は鉛筆を持つようにすると適度な力加減で磨くことができるため、持ち手の形状は細いものがよいでしょう。また、持つときに力を入れすぎていると持ち手の部分がしなって「カチッ」と音で知らせる歯ブラシもあります。強く磨きすぎてしまう方は試してみてください。

使用後は歯ブラシを丁寧に洗い流し、全体の水分をしっかりとふき取り通気性の良い場所で乾燥させ清潔な状態を維持しましょう。湿気が残った状態で放置すると菌が繁殖する可能性があります。

また、毛先が開いてきた歯ブラシは汚れを落とす能力が低くなるので交換しましょう。見た目に変化がなくても毛の弾力が低くなっていたり、口腔内の細菌が付着したりしていることから衛生面の観点からも1か月に1度は交換することをおすすめします。

自分に合った歯ブラシがよくわからないという方は歯科医療機関で聞いてみましょう。親身にアドバイスがもらえますよ。

お問い合わせ

千代田保健所健康推進課健康推進係

〒102-0073 東京都千代田区九段北1-2-14 

電話番号:03-5211-8171

ファクス:03-5211-8192

メールアドレス:kenkousuishin@city.chiyoda.lg.jp

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