更新日:2018年10月2日
ここから本文です。
衆議院議員選挙と参議院議員選挙は、どちらとも選挙区選挙と比例代表選挙がありますが、選挙する議員の定数や選挙区の数が異なっています。
比例代表の投票の仕方は、衆議院議員選挙は政党名を記入する方式(拘束名簿式比例代表制)であるのに対し、参議院議員選挙では候補者名か政党名のどちらかを記入する方式(非拘束名簿式比例代表制)です。
また、衆議院議員選挙では重複立候補ができるのに対し、参議院議員選挙では重複立候補はできません。
重複立候補とは、小選挙区選挙の候補者が、比例代表選挙の名簿にも掲載されて候補者となることをいいます。
衆議院議員の定数465人のうち、289人が小選挙区選挙、176人が比例代表選挙によって選出されます。小選挙区選挙は、全国を289の選挙区に分け、それぞれの選挙区で最も多く得票した1人だけが当選します。
一方、比例代表選挙は全国を11のブロックに分け、有権者は支持する政党名を書いて投票し、各政党が獲得した票数に応じて当選者が割り振られます。
参議院議員の定数248人のうち、148人が選挙区選挙、100人が比例代表選挙によって選出されます。任期は6年で、3年ごとに半数ずつ改選されます。選挙区選挙は都道府県単位(鳥取県と島根県、徳島県と高知県は合区)で、人口に応じて当選者数が決められています。有権者は支持する候補者の氏名を書いて投票します。
比例代表選挙は、衆議院のようなブロック分けをせず、全国ひとつです。候補者名、政党名のどちらを書いてもよく、両方の得票数の合計が各政党の得票数になり、それによって当選者が決まります。
比例代表選挙における各政党等の当選者数は、当該比例代表選挙における獲得票数に応じて決定します。そして、各政党等が作成している比例候補者名簿の中から、当選者数と同じ人数の名簿登載者が当選します。
なお、衆議院議員選挙と参議院議員選挙では異なる仕組みで選挙が行われているため、同じ比例代表選挙でも当選者の決定方法が異なります。
各党の得票数を正の整数(1、2、3、4、……)で割り、その商が大きい順に議席定数に達するまで各党に議席を分配していく、ドント式という方法で獲得議席数を決定します。
| 政党名・各党の得票数 | A党 15,000 | B党 9,000 | C党 4,000 | D党 1,500 | 
|---|---|---|---|---|
| 1で割る | (1)15,000 | (2)9,000 | (6)4,000 | 1,500 | 
| 2で割る | (3)7,500 | (5)4,500 | 2,000 | 750 | 
| 3で割る | (4)5,000 | 3,000 | 1,333 | 500 | 
| 4で割る | 3,750 | 2,250 | 1,000 | 375 | 
A党:3議席獲得、B党:2議席獲得、C党:1議席獲得、D党:獲得議席なし
衆議院議員選挙における比例候補者名簿登載者にはあらかじめ、当選させたい順位が割り振られており、その順番で当選していきます。
ただし、重複立候補者については、同じ順位を割り振ることができます。
重複立候補者については、小選挙区選挙での当選が優先され、小選挙区で落選した場合は、惜敗率の高い順から当選者となります。
惜敗率は、小選挙区での当該候補者の得票数を小選挙区で当選した者の得票数で割った数値です。
| 順位 | 氏名 | 立候補の状況 | 結果 | 惜敗率 | 
|---|---|---|---|---|
| 1 | 選挙一郎 | 重複立候補 | 小選挙区で当選 | |
| 2 | 公選二郎 | 比例単独候補 | 当選 | |
| 3 | 千代田三郎 | 重複立候補 | 落選 | 80% | 
| 3 | 役所四郎 | 重複立候補 | 当選 | 95% | 
| 4 | 事務五郎 | 比例単独候補 | 落選 | 
各党の得票数を正の整数(1、2、3、4、……)で割り、その商が大きい順に議席定数に達するまで各党に議席を分配していく、ドント式という方法で獲得議席数を決定します。
参議院比例代表選挙においては、比例名簿登載者の氏名または政党名で投票することになっており、両方の得票数の合計が政党の得票数になります。
| 氏名 | 得票数 | 
|---|---|
| E党と書いた票 | 12,000 | 
| 投票太郎 | 2,500 | 
| 開票二郎 | 4,700 | 
| 明推三男 | 1,800 | 
| 公正四郎 | 3,500 | 
| E党の得票合計 | 24,500 | 
比例名簿登載者の中で、個人得票数の多い順番に当選します。
| 氏名 | 得票数 | 結果 | 
|---|---|---|
| 投票太郎 | 2,500 | 落選 | 
| 開票次郎 | 4,700 | 当選 | 
| 明推三男 | 1,800 | 落選 | 
| 公正四郎 | 3,500 | 当選 | 
比例名簿登載者の中で、もっとも個人別得票数が多い開票次郎と2番目に多い公正四郎が比例代表選挙における当選者となる。
お問い合わせ
選挙管理委員会事務局
〒102-8688 東京都千代田区九段南1-2-1
電話番号:03-5211-4268
ファクス:03-3264-7767
メールアドレス:senkyokanri@city.chiyoda.lg.jp
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください