更新日：2022年4月28日

神田警察通り道路整備工事再開について（令和4年4月28日配信）

このページは、上記日付によるプレスリリース（報道機関への情報提供）を掲載したものです。現在の事業等をお知らせする内容とは限りませんので、ご注意ください。

令和4年4月25日から神田警察通り道路整備Ⅱ期工事を再開いたしました。

本件工事につきましては、令和3年第3回区議会定例会で契約議案として議決いただきましたが、その後、改めて、街路樹の取り扱いに関して、「神田警察通りの街路樹を守る会」から伐採しないことを求める要望や区議会における陳情審査の議論があったところです。私も直接守る会の皆様にお会いし、要望をお聞きしています。

区といたしましては、これらの経緯を踏まえて、一旦工事着手を見合わせたうえで、2回にわたり、「神田警察通り沿道整備推進協議会」において「神田警察通りの街路樹を守る会」と協議会の方々が意見交換を行う機会を設けるとともに、4月9日には3回目として、沿道の神田っ子の方々がお互いに意見を交わす場を設けたところです。特に3回目は、地域の皆様だけで意見交換を行っていただくために設けました。
しかしながら、街路樹の取り扱いを巡る双方の意見は一致点を見出すことができませんでした。

樹木を守ることも大切ですが、一方で、協議会において検討を重ね、「現在の狭い歩道を、子どもも、お年寄りも、障がいをお持ちの方も、自転車の方も、ベビーカーの方も、誰もが、安全にそして安心して通行できる歩道にして欲しい」とのご意見を多数いただいているのも事実です。また、商売をされている区民の皆様からの早期工事再開のご要望も多くあります。植え替える樹木となるヨウコウザクラにもご賛同いただいています。
こうした中で、現在の一致点が見出せない状況が長く続けば、意見の対立を深め地域に亀裂を生じさせることにもなりかねないと認識するに至りました。

以上の点から、今後の進め方につきましては、区が引き取り、これまでの区議会におけるご議論や多くのご意見を踏まえたうえで、これまでの計画に基づきⅡ期工事区間の工事を再開することを決定いたしました。工事は、いろいろなお立場とご意見がある中で約10年にもわたり検討を重ね行きついた、行政として苦渋の決定であることをご理解いただければと思います。

令和4年4月28日 千代田区長 樋口 高顕