更新日:2023年8月29日
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たばこの煙には、約5,300種類の化学物質、そしてその中には約70種類の発がん性物質が含まれています。これらの物質は、のど、肺などのたばこの煙に直接触れる場所だけではなく、血液を通じて全身に運ばれ、がんをはじめ多くの疾患の原因になります。
喫煙者には、がん、脳卒中、心筋梗塞、肺気腫、喘息、歯周病等、特定の重要な疾病の罹患率や死亡率等が高いことがわかっています。また妊婦は喫煙により早産、低出生体重児や胎児発育遅延の発生率が上昇することも報告されています。
喫煙は新型コロナウイルス感染症重症化の最大のリスクであるとの指摘もあり、世界保健機構(WHO)は、新型コロナウイルス感染症対策として「禁煙すること」を強く推奨する声明を出しています。
喫煙者と同じ空間にいる人が、他人の吸ったたばこの煙を自分の意思とは関係なく吸い込むことを言います。たばこの煙は、たばこを吸う人が直接吸い込む「主流煙」と、火のついたたばこの先の部分から出る「副流煙」に分かれ、副流煙には主流煙と同じく体に有害な発がん性物質等の多くの化学物質が含まれており、ニコチン、タール、一酸化炭素などの成分量は、喫煙者が吸い込む煙(主流煙)よりも多く含まれています。
日本では、受動喫煙による年間死亡者数は推定1万5千人と言われており、受動喫煙は肺がんや心筋梗塞、脳卒中など、さまざまな疾患と関連することが明らかとなっています。
受動喫煙の健康への影響は、マナーや嗜好の問題では済まされない大きな健康問題です。
室内で換気扇の下や空気清浄機を設置して喫煙をする方がいらっしゃいますが、換気扇を回しても有害物質は部屋の中に残り、空気清浄機ではたばこに含まれるガス成分の有害物質は取り除けません。ベランダに出て喫煙する方についても、近隣に流れる煙に十分な注意が必要です。
(参考:たばこと健康)
改正健康増進法第27条では、屋内・屋外を問わず、望まない受動喫煙が生じないよう配慮しなければならない旨の規定があります。これは喫煙者のみならず、灰皿を設置する施設管理者も対象となっています。喫煙をする際や灰皿を設置する際は、周囲に望まない受動喫煙が生じないようご配慮、ご協力をお願いします。
受動喫煙の詳細について、下記のサイトもご覧ください。
区では、受動喫煙防止の普及啓発のため、ポスター、ステッカー、ちらしを作成しました。ダウンロードしていただくか、窓口でも配布しています。ぜひご活用ください。
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