千代田区低炭素建築物助成制度
区では新築等建物を建てる際に、環境負荷価値の高い低炭素建物を建築する際の費用を助成します。
助成額
中小企業者等 |
CO2削減量1トンあたり50万円 |
上限額2,000万円 |
その他 |
CO2削減量1トンあたり25万円 |
上限額1,000万円 |
令和6年度から脱炭素化の取組を一層促進するため、中小企業者等における助成金をCO2削減量1トンあたり50万円(上限2,000万円)に拡充しました。
対象要件
次のすべての要件を満たしている方が対象になります。
- 区内の新築または増改築計画であること。
- 着工前(工事前)の申請であること。
- 申請用途のうち非住宅用途もしくは住宅用途の床面積が300平方メートル以上であること。
- 建築物の延べ面積が5,000平方メートル以下であること。
- 建築物竣工図面に基づき、建築物(申請用途)のBELS評価書の交付を受けていること。
- 千代田区建築物環境計画書(計画時および完了時)およびBELS評価書に基づき算出した年間のCO2の削減率が、非住宅においては35パーセント以上、住宅においては20パーセント以上達成される計画であること。
- 住民税や固定資産税等を滞納していないこと。
- 千代田エコシステム(CES)、ISO14001シリーズ、エコアクション21等の環境マネジメントシステムに取り組んでいること。また、低炭素建築物のテナント事業者に、環境マネジメントシステムに取り組むよう促進に努めること。
- スケルトン部分工事を行う場合は、スケルトン部分工事全体が完了した内容に基づき、建築物全体のBELS評価書の交付を受けていること。なお、スケルトン部分工事は建築基準法に基づく検査済証の交付日から1年以内に完了すること。
手続きの流れ
提出書類
(1)申請
(2)変更時
工事内容やCO2削減量が変更になる場合
建築主等が変更になる場合
(3)工事完了報告
(4)請求
(5)実績報告
重要事項
- 数値の根拠
申請時:環境計画書
(計算範囲:建物本体のみ)
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本体工事に係る変更があり、千代田区建築物環境計画書の変更が必要になる場合は、当制度の計画変更届の提出が必要です。
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スケルトン部分工事完了に伴う変更申請時:BELS評価書
(計算範囲:建物全体)
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スケルトン部分の運用に必要な、空調・照明・給湯器等の設備を含めた建物全体の数値を再計算し、助成金額を再度算出します。
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工事完了報告時:BELS評価書
(計算範囲:建物全体)
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現地と計算書の設備仕様や数量が整合するか確認します。現場検査の結果不整合の場合、再度計算のうえBELS認証再申請をしていただく場合があります。
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- スケルトン部分工事がある場合
- 建築基準法に基づく検査済証の交付日から1年以内にスケルトン部分工事を完了することが要件です。
- スケルトン施工部分が残る場合は助成金交付の対象外です。建築基準法上における室用途で実際に運用する際に必要となる、空調や換気設備等(建築物省エネ法のエネルギー使用量に影響するもの)が設置されていることが助成金交付の条件となります。
- BELS認証について
- BELS認証申請の前に、区の事前確認が必要です。スケルトン部分工事完了に伴う変更内容を確認します。
- 住宅においては、外皮基準の適合がBELS認証の条件の一つとなりますのでご注意ください。
- 現場検査について
- 工事完了時の現場検査はスケルトン部分を含めた建築物全体の確認を行います。BELS認証時の図面と現地が一致していることが助成金交付の条件です。区が把握していない工事が行われていた場合は助成対象外となります。
- 計算プログラムにおける室用途の条件
- 標準入力法のプログラムを使用してCO2削減量を算出する場合(住宅・非住宅共)は、プログラム内で入力する室使用条件が国立研究開発法人建築研究所が公表しているエネルギー消費性能の算定方法における、「標準室使用条件」に基づき、適切な室用途が選択されているかどうか確認を行います。選択されている室用途が適切でないと区が判断した場合は、助成金交付の対象外となります。
- 工事完了報告について
- 検査済証の交付日から6か月以内(スケルトン部分工事がある場合は、スケルトン部分工事完了日から6か月以内)に工事完了報告書を提出することが要件です。
注意事項
- 申請後、内容に変更・中止が生じた場合は届出書が必要になりますのでご連絡ください。
- 提出する書類には消せるボールペン(摩擦や熱で消えるインクのペン)は使用できません。
- 千代田区暴力団排除条例に基づき、暴力団や暴力団員等は助成金交付対象外です。
- 年度単位で予算を確保しているため、予算の執行状況によって助成金のお支払い時期が遅くなる場合がありますのでご了承ください。