更新日:2023年8月31日
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9価HPVワクチン(シルガード9)の定期接種化が決定
これまで、9価HPVワクチン(シルガード9)は定期接種ではなく接種を希望する場合は自費接種となっていましたが、第50回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会(令和4年11月8日開催)、第41回厚生科学審議会予防接種ワクチン分科会(令和4年11月18日)において、定期接種化に向けた議論が行われ令和5年4月から9価HPVワクチン(シルガード9)を定期接種で使用可能とする方針が了承されました。
詳細は、「第41回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会(令和4年11月8日開催)(PDF:3,330KB)」資料をご覧ください。
HPVワクチンは平成25年4月から定期予防接種になりましたが、副反応の報告が相次いだため、同年6月から積極的接種勧奨の差し控えの措置を継続していました。
しかし、令和3年11月26日付け厚生労働省通知により、積極的接種勧奨が再開となりました。
公平な接種機会を確保するため、接種を差し控えていた方を対象に、定期予防接種の対象年齢を超えてHPVワクチンを接種する機会を設けます。
厚生労働省HPVワクチンキャッチアップ接種(外部サイトへリンク)
以下の条件にすべて該当する方
対象者のうち、新たにキャッチアップ接種の対象に含まれる平成18年(2006年)4月2日~平成19年(2007年)4月1日生まれの女性へ令和5年3月29日に予診票を送付しました。
(注意) 平成9年(1997年)4月2日~平成18年(2008年)4月1日生まれの女性へ、令和4年7月5日に予診票を送付しています。なお、すでに予診票の交付を受けている方の中には、予診票に9価ワクチンについての記載がないものを受け取っている場合があります。(予診票の使用ワクチン欄に「シルガード9」が追加されたものが新予診票となります。)
その場合でも、予診票はそのまま使用することができます。医療機関が手書きで「シルガード9」と記入します。
予診票がお手元にない方や千代田区に転入された方については、保健予防係まで直接お問い合わせください。
令和7年3月31日まで
お問い合わせ先の千代田保健所健康推進課保健予防係へ、メールか電話で申し込んでください。
メールの場合は、件名を「HPVワクチン予診票希望」とし、本文に以下の項目を記入してください。
(注意)申し込みの内容に問題がない場合は、返信していません。
(注意)申し込み後、1週間以内にお手元に届かない場合は、お手数ですがお問い合わせください。
「令和5年度千代田区HPVワクチン指定医療機関名簿(令和5年6月1日現在)(PDF:536KB)」に掲載の医療機関
東京23区内の指定医療機関であれば接種できます。千代田区外の医療機関で接種を希望される方は、医療機関の所在する各区ホームページをご覧になるか、各区の保健所にお問い合わせください。
無料
(注意) 千代田区で発行した予診票をお持ちでないと無料で受けられません。また、千代田区を転出された場合は千代田区で発行した予診票は使用できません。
種類 | 間隔 | 標準的な接種 |
---|---|---|
サーバリックス(2価) |
2回目:1回目の接種から1か月以上 3回目:1回目の接種から5か月以上かつ2回目の接種から2か月半以上 |
2回目:1回目の接種から1か月 3回目:1回目の接種から6か月以上 |
ガーダシル(4価) |
2回目:1回目の接種から1か月以上 3回目:2回目の接種から3か月以上 |
2回目:1回目の接種から2か月 3回目:1回目の接種から6か月以上 |
シルガード9(9価) |
2回目:1回目の接種から1か月以上 |
2回目:1回目の接種から2か月 3回目:1回目の接種から6か月以上 |
(注意) どのワクチン種も、1年以内に接種を終えることが望ましい。
(注意) シルガード9(9価)は、15歳未満はスケジュールが異なります。
厚生労働省のホームページで、HPVワクチンに関するQ&A(外部サイトへリンク)を掲載しています。ご参照ください。
HPVワクチンは、子宮頸がんを起こしやすいタイプであるHPV16型と18型の感染を防ぐことができます。そのことにより、子宮頸がんの原因の50~70パーセントを防ぎます。
国内で承認されているHPVワクチンには2価、4価、9価の3種類があります。2価HPVワクチン(サーバリックス)はHPV16型と18型に対するワクチンです。4価HPVワクチン(ガーダシル)は16型と18型に加え、良性の尖圭コンジローマの原因となる6型と11型の4つの型に対するワクチンです。9価HPVワクチン(シルガード9)は、さらに5つの型(31/33/45/52/58型)が予防対象になります。
種類 |
予防する型 |
---|---|
サーバリックス(2価) |
70%の子宮頸がん(16、18型)などのヒトパピローマウイルス感染症 |
ガーダシル(4価) |
70%の子宮頸がん・肛門がん(16、18型)、尖圭コンジローマ(6、11型)などのヒトパピローマウイルス感染症 |
シルガード9(9価) |
90%の子宮頸がん(16、18、31、33、45、52、58型)、尖圭コンジローマ(6、11型)などのヒトパピローマウイルス感染症 |
HPVワクチン接種により自然感染で獲得する数倍量の抗体を、少なくとも12年維持することが海外の臨床試験により明らかになっています。
また、HPVは一度でも性的接触の経験があれば誰でも感染する可能性があることから、HPVワクチンを接種する場合は、性交渉開始前に接種することが推奨されています。
なお、子宮頸がんは検診で比較的早期に発見できるがんであるため、子宮頸がん予防には、ワクチン接種の有無に関わらず20歳になったら2年に1度、定期的に検診を受けることが大切です。
一方で、HPVワクチン接種後には、多くの方に接種部位の痛みや腫れなどが起こることがあります。痛み等の頻度が高いワクチンであり、接種の痛みや緊張のために、血管迷走神経反射が出現し、失神することもあります。接種後は少なくとも30分間は背もたれのある椅子に座っていただき、座位で様子をみてください。
前に倒れる場合がありますので、注意して様子を観察してください。
ワクチンの種類 |
サーバリックス(2価) |
ガーダシル(4価) |
シルガード9(9価) |
---|---|---|---|
発症頻度 10%以上 |
注射部位の疼痛・発赤・腫脹、かゆみ、胃腸症状、筋痛、関節痛、頭痛、疲労 |
注射部位の疼痛・紅斑・腫脹 |
接種部位の疼痛・腫脹・紅斑 |
発症頻度 1~10%未満 |
発疹、じんましん、注射部位のしこり、めまい、発熱、上気道感染 |
頭痛、注射部位のかゆみ、発熱 |
発熱、かゆみ、出血、熱感、腫瘤、知覚消失、頭痛、感覚鈍麻、吐き気 |
発症頻度 0.1~1%未満 |
注射部位の感覚鈍麻、全身脱力、知覚異常 |
めまい、感覚鈍麻、傾眠、下痢、腹痛、吐き気、四肢痛、筋骨格硬直、四肢不快感、注射部位の硬結・出血・不快感・内出血・変色・知覚低下・熱感・倦怠感 |
四肢痛、腹痛、下痢 |
発症頻度 不明 |
失神、血管迷走神経発作、四肢痛、ぶどう膜炎、角膜炎、リンパ節症 |
蜂巣炎、リンパ節症、失神、嘔吐、関節痛、筋肉痛、注射部位の血腫、無力症、悪寒、疲労 |
無力感、悪寒、疲労、倦怠感、内出血、血腫、硬結、失神、めまい、関節痛、筋肉痛、嘔吐、リンパ節症、蜂巣炎、口腔咽頭痛 |
重大な副反応 |
アナフィラキシー反応などの過敏症反応、ギラン・バレー症候群、急性散在性脳脊髄炎 |
アナフィラキシー反応などの過敏症反応、ギラン・バレー症候群、血小板減少性紫斑証、急性散在性脳脊髄炎 |
アナフィラキシー反応などの過敏症反応、ギラン・バレー症候群、血小板減少性紫斑証、急性散在性脳脊髄炎 |
(出典:各ワクチン添付文書)
各ワクチンの詳細は添付文書をご覧ください。
下記のいずれかに該当する対象者の方は、接種費用の一部について助成を受けることができます。
(1)平成9年4月2日から平成17年4月1日に生まれた女性で、以下のすべての条件に該当する方
(2)平成9年4月2日から平成23年4月1日に生まれた女性で、以下のすべての条件に該当する方
(1)の対象者
(2)の対象者
実際に負担した接種費用(ただし2価・4価HPVワクチンは17,556円、9価HPVワクチンは17,578円を上限とします)
(注意) 現在掲載しているのは、(1)の対象者用のみです。(2)の対象者用の申請書様式については、只今準備中です。様式が整いしだい、HPに掲載します。今しばらくお待ちください。申請書類や添付書類についてのお問い合わせは下記問い合わせ先までお願いします。
窓口または郵送で受け付けします。
窓口で申請される場合は、必要書類を千代田保健所健康推進課保健予防係(〒102-0073 千代田区九段北1-2-14)までお持ちください。
令和7年3月31日まで(郵送の場合は必着)
まずは接種を受けた医師・かかりつけ医師にご相談ください。
各都道府県において協力医療機関(外部サイトへリンク)も選定されています。協力医療機関の受診については、接種を受けた医師・かかりつけ医師にご相談ください。
お住まいの都道府県に設置された相談窓口(外部サイトへリンク)があります。
厚生労働省 感染症・予防接種相談窓口(外部サイトへリンク)へお問い合わせください。
予防接種は感染症を防ぐために重要なものですが、極めてまれに健康被害の発生がみられます。
万が一、定期予防接種による健康被害が発生した場合には、救済給付を行うための制度があります。詳しくは「予防接種後健康被害救済制度について(PDF:564KB)」のリーフレットをご覧ください。
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お問い合わせ
千代田保健所健康推進課保健予防係(予防接種担当)
〒102-0074 東京都千代田区九段南1-6-17 千代田会館8階
電話番号:03-5211-8172
ファクス:03-5211-8193
メールアドレス:kenkousuishin@city.chiyoda.lg.jp
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