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更新日:2021年12月24日

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令和3年第2回区議会臨時会区長招集挨拶

令和3年第二回区議会臨時会の開会に当たり、一言、ご挨拶申し上げます。

現在、我が国では新型コロナウイルス感染症の感染状況が徐々に上昇傾向にあり、一昨日にはオミクロン株の市中感染が確認されるなど、次の感染拡大への備えが急務となっています。既に、これまでの状況を踏まえ、医療提供体制の確保や感染対策の切り札とされる3回目のワクチン接種などが始まっております。しかし、先行して3回目のワクチン接種を実施している欧米諸外国において、新たな変異株・オミクロン株の影響もあり感染が急拡大しており、我が国では、水際対策の強化、徹底しておりますが、引き続き、緊張感を持って先手先手の対応をしていくことが求められています。

水際対策によりオミクロン株の拡大を完全に防ぐことは難しいことから、感染拡大への備えは不可欠です。本区では、デルタ株による第5波のように、やむを得ず、在宅療養者が急増することに備えた準備を整えました。

具体的には、医師会による在宅療養者への診療体制の構築、抗体カクテル療法の実施、酸素濃縮器の確保の他、訪問看護ステーションの協力を得た在宅療養者の健康観察、特に妊産婦の場合には助産師による健康観察ができる体制を整備いたしました。さらに、在宅療養者の急変等に備え、都の入院調整を経ることなく利用できる病床を区内に20床確保し、発生届が1日で10件を超えた時点で病床の準備を始めることとしております。

このように体制を整備するとともに、医師会や病院等との連携を強化するための情報共有に努めております。

さらに、保健所業務における医療職の専門的見地を必要とする相談業務等に関して、経験豊富な医師に業務委託を行うことなどで保健所体制の強化に取り組んでおります。

区民の皆様におかれましては、これまでと同様、マスクの適切な着用や手指消毒、十分な換気など、気を緩めることなく万全の感染予防対策を講じていただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

次に、ワクチン接種に関する取り組みですが、区民の命と健康を第一に、希望する区民が少しでも早く接種できるよう、出来る限りの対応をし、既に85%超の方が2回目の接種を終了しております。

さらに、2回の接種を終えた方に対する3度目の接種が、12月から始まりました。現在は1、2回目の接種で先行して接種が行われた主に医療従事者への接種が行われていますが、年明けには高齢者等への接種が始まります。

ワクチン接種には感染予防や重症化リスクの低減が期待されており、オミクロン株の市中感染拡大が懸念されるなか、1日も早くワクチンを接種したいという区民の皆さんの声も多く寄せられています。

本区では、国の方針に基づき、一日も早く3回目の接種を受けていただけるよう準備を進めており、2週間程度前倒し、1月5日以降、順次接種券を発送いたします。

次に、接種会場につきましては、接種後の副反応による体調の急変などにも迅速に対応するため、安全第一の観点から、区内の4つの医療機関を集団接種会場とし、接種時期を約1か月早め、1月11日から接種を開始してまいります。また、65の医療機関での個別接種や、高齢者施設を医師が訪問する巡回接種など、お一人お一人のご希望や状況にあわせ選択できるよう、接種体制を整備していきます。

さらに、高齢者の方が多く接種される期間には、1、2回目の接種会場近くの「風ぐるま」の停留所と集団接種会場である4つの医療機関の間の送迎サービスを実施することとしております。

ワクチン接種を早期に円滑に進めることは区民の命と健康を守ることに直結いたしますので、医療機関等と連携し、確実に事業が実施できるよう、万全の体制で取り組んでまいります。

次に、子育て世帯への臨時特別給付金についてですが、国は、長期化する新型コロナウイルス感染症の影響によって困窮している子育て世帯への支援策として、年内の現金5万円と年度末までのクーポン券等による5万円相当給付を決定いたしました。

区では、国の補正予算成立を待つことなく、先行して、現金5万円につきましては、先の第4回区議会定例会においてご議決を賜り、12月27日に支給する予定でございます。

その後、クーポン券等による5万円相当給付については、全国の自治体や国民から現金給付を求める意見が数多く出されたことを受け、国は今月15日に、追加分の5万円の給付に対する新たな考え方を示しました。

この間、区議会からは、国の考え方が示される前に、いち早く、全議員の総意として、追加の現金給付を求める要望書をいただきましたほか、多くの区民の方からも同様のご意見をいただきました。

区といたしましては、皆様からのご意見や給付に要する時間や事務コスト等を総合的に判断し、この追加分も現金で給付できるよう、今臨時会において、給付に要する経費を、先の新型コロナウイルスワクチン接種対策の経費とともに、補正予算として、提案させていただくことといたしました。

今後は、追加の給付金を一日も早く区民の皆様にお届けできるよう、スピード感をもって取り組んでまいりますので、議会の皆様にもご理解とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。

また、報告関係といたしまして、区立お茶の水小学校・幼稚園改築各設備工事請負契約の一部を専決処分により変更した件について、3件を併せて付議しております。

何とぞ、ご審議のうえ、原案どおりご議決賜りますよう、お願いを申し上げます。

以上をもちまして、令和3年第二回区議会臨時会の開会の挨拶といたします。ありがとうございました。

令和3年12月24日 千代田区長 樋口 高顕

(注意) 本文は、口述筆記ではありませんので、表現その他若干の変更があることがあります。

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